大塚マスジド 金曜日礼拝ホトバ 要約
(2023年09月08日)
あらゆる賞賛は、アッラーのもの。アッラーでなくして、人々が崇拝するものは存在せず、アッラーには、共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。
信者たちよ。今日、多くの人々は、現状を嘆いている。アッラーに心から従う敬虔な信者は、行いと対話を通じ人々の心に希望を植え付ける。アッラーは、クルアーン・ユースフ章及び婦人章において述べておられる。
「・・・アッラーの恩恵に絶望してはならない。不信心な者以外、アッラーの恩恵に絶望しない。」(12章 87節)
「また、お前たちが望んだのではない、他のもの(恩恵)を与えられる。アッラーの助けと、すばやい勝利である。だから、信者たちにこの吉報を伝えなさい。」(61章 13節)
今日、敬虔なムスリムが行うべきこととは、世界にはびこる困難に絶望せず、希望的思いを広めることである。希望的とは何かといえば、アッラーの恩恵と御赦しに対する期待、苦悩から解放されるに違いないという期待、最後には勝利がやって来るという期待である。人の心が希望で満たされれば、良くしようとする意識が高まり、行動に反映するだろう。イスラーム布教の初期、マッカでは、預言者さまSAWと教友たちは、多大の困難に出くわした。そんな時、預言者さまSAWは、「私の命を握っておられるアッラーは、このことに勝利を与えて下されるだろう。」と言っておられた。アッラーが助けて下された多くの例がある。例えば、クジラにのみ込まれたユーヌスが助け出し癒されたこと、高齢のザカリーヤー夫妻が男の子を授けられたことなどである。次に、ムスリムの敬虔さの増進ついて、アッラーは、クルアーン・イムラーン家章において述べておられる。
「アッラーは、信者たちの善い者の中から悪い者を区別されるまでは、決して彼らを今の状態で放置されないであろう。・・・」(3章 179節)
その為に、自分の心をイスラームへの信頼で満たさなければならない。イスラームを心から信じ、イスラームを少しも疑わないということである。アッラーは、クルアーン・雌牛章において述べておられる。
「・・・自分にとって悪いことを好むかもしれない。お前たちは、知らないが、アッラーは、御存知であられる。」(2章 216節)
絶望を希望に換える、その他の体験談から学ぶがよい。
アッラーは、クルアーン・ユースフ章において述べておられる。
「誠に、これらの物語の中には、思慮ある人々への教訓がある。」(12章 111節)
そうした物語は、クルアーンの中に見出すことが出来る。預言者ムーサーの一団がエジプトを脱出する時の物語である。ファラオの軍隊が、逃げるムーサーの一団に追いつく寸前でのことである。
アッラーは、クルアーン・詩人たち章において述べておられる。
「両者が互いに姿が見えるようになり、ムーサーの仲間は、『必ず追いつかれる。』と言った。」「彼(ムーサー)は、『誠に、主は、私と共におられます。直ぐに御導きがあるでしょう。』と言った。」(26章 61–62節)
アッラーの助けがあって、眼前の海水が引き、道が出来た。一団は、渡って逃げ切った。直後に水は、元のとおりになりファラオの一団は渡って来られなかった。次には、希望に反する行為のことである。
アブー・フライラは、アッラーの御使いSAW が次のように語ったと伝えている。「もし、誰かが、「その人々は、みじめに滅ぼされてしまえ。」と言ったときには、彼自身がみじめに滅びたのである。」 希望につながる良いことは、常に奨励されている。アッラーの御使いSAW が次のように語ったと伝えている。「植物の苗を手にしている時に終末の日の兆候があったとしても、植えるだけの時間の余裕があるなら、植えてしまいなさい。」 植樹と耕作は、人間と動物の生きる糧を生む、とても良い行為なのである。アッラーの恩恵に希望を抱き、来世に備え最後の瞬間まで善行を積みなさい。アッラーが最後まで良くして下さり、恩恵により楽園に導かれますように。
預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブー・バクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。
アッラーよ。あなたさまを信頼し称讃し、あなたさまに感謝する者であるように御導き下さい。
アッラーよ、預言者ムハムマドSAW に従い、イスラームの教えを守る者にして下さい。
アッラーよ。私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。
アッラーよ。日々の生活に活力と喜びを、そして安心と安全を御与え下さい。 アーミィーン
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礼拝時刻 金曜礼拝とフトバ
First Jumma Khutbah: 11:50 am
Second Jumma Khutbah: 12:30 pm
Last Jumma Khutbah: 13:00 pm