国内支援活動
日本イスラーム文化センター(JIT)は日本を拠点とし、ローカルのムスリム(イスラーム教徒)コミュニティの宗教活動を支援するだけではなく、日本社会全般へ向けての支援や貢献、皆様との日々のコミュニケーションを常に大切に思っております。
私たちの日本国内における、主な活動内容を以下にご紹介させて頂きます。
1. 炊き出しホームレス支援
JITは、主に東京近郊を中心としたホームレスの方々へ食事を定期的に供給する、炊き出し支援活動に取り組んでおります。
これは、食に困窮される方々への1日分の食事援助としてのお役に立てるだけでなく、アッラーの教えであるサダカ(喜捨)や、相互扶助の精神を私たち自身が高め合い、またそのようなイスラームの大切な価値観や倫理観を社会に示すことが出来ると考えています。
2. 被災地支援活動
JITは、災害に見舞われた被災地の支援に常に前向きに取り組んできました。各地の気象災害、特に東日本大震災の際には、震災翌日から東北地方被災地各所に食料や衣料などの物資を届ける他、様々な救援活動を行い、私たちの努力は全国的にも高い評価を頂いたことから日本の中学校の教科書などでも取り扱われるようになりました。
3. 福祉基金
JITでは、コミュニティにおいて必要に応じた経済的援助を行う為の、福祉基金を設立しております。このプログラムには、安価な住宅の提供、教育費用や入院の際などに発生する費用の為のローンなどが含まれます。
4. タルビーヤキャンプ
JITでは約20年前、イスラーム教徒と非イスラーム教徒の両方を対象に、毎年恒例となったタルビーヤキャンプを開始しました。山梨県観岳園キャンプ場などの施設を利用した2泊3日のキャンプで、子供から大人まで男女含めおよそ200〜300人が参加する好評のイベントになりました。
出発当日、参加者はマスジド大塚に集合し、貸切バスでキャンプ場へと向かいます。美しい湖や山々といった自然に囲まれながら、バンガローやキッチン、バーベキュー場、講堂として使用できる木造集会場などを備えたロケーションです。
タルビーヤキャンプ では主に、イスラームに関する講義やシンポジウム、子供たちのクルアーン読誦、ナシードパフォーマンス等のワークショップに加え、バーベキュー、ハイキング、キャンプファイヤー、ボート、サッカーなどのレクリエーションを実施してきました。
ー 以下は2019年に行われたキャンプの簡単なレポートですー
今年は、イスラムのトピックに関するレクチャーのゲストに、WAMIよりシェイク・アブ・ヤズィード・ファイサル・ジュズィアン・アル・オタイビ氏、マレーシアよりシェイク・ホサイン・イェ氏をお招きし、「日本における強いイスラームコミュニティの構築」「感情と理性とハラームの誘惑」を主要なテーマとした質疑応答含む講演を実施して頂き、更にエジプトからはシェイク・モハマッド・ダウード氏より「平和な心の実現」「子供の模範となる親・親と子の権利について」というトピックで講演を行って頂きました。そして様々な諸問題について話し合う、女性のみのシンポジウムも行われました。
またユースプログラムとして、メインプログラムとは別に、マレーシアのアルハーデム オーガナイゼーションからの信頼の講師たちの協力を得て、若者向けプログラムを実施することができました。講師のトリス氏、サラさん、ダザキ氏たちは終始素晴らしいアプローチを展開してくださり、私たちは、非常に献身的で柔軟性に富み、地域社会と協力的に生きる彼らから多くのことを学びました。
そして子供たちのクルアーン読誦やナシード、武道、ロールプレイやスポーツレクリエーションなど皆のパフォーマンスはとても完成度が高く、全て魅力的でした。今年は子供たちだけでなく、保護者の方々のスポーツも企画しました。
参加者たちは皆、イスラームに関するプログラム、キャンプのシチュエーション、食事などの一つ一つにとても満足されているようでした。
お問い合わせ
礼拝時刻 金曜礼拝とフトバ
12:00~
13:00~