日本イスラーム文化センター
日本イスラーム文化センター(JIT)は、日本で登録されている宗教法人であり、1978年の発足以来、日本のイスラームコミュニティへの支援と奉仕を続けて参りました。また、宗教を問わず地元のコミュニティとの繋がりも常に大切に、相互理解を深め、より調和の取れた社会的共存を目指してきました。
JITでは、国内各地のマスジドの運営に加え、各種セミナーやレクチャー、クルアーン/ハディースのクラス、週末の定例勉強会、毎年恒例のタルビーヤキャンプ 、アラビア語クラス等々、様々な勉強会を実施しております。
また、ホームレス支援活動炊き出し、福祉基金(アフガニスタン、シリア、ミャンマー、日本等国内外)、難民支援プログラムや、ハラール認証、ニカー(婚姻認証〜結婚証明書発行)、ジャナーザ(葬儀〜埋葬手配)、ファミリーカウンセリング等の支援活動や認証手続きなども行っております。
◾️ 会長からのメッセージ
アッサラーム アライクム
この度、日本イスラーム文化センター(JIT)レポート2021をお届けできる事を大変喜ばしく、名誉と誇りに思います。
私は1963年に初めて日本を訪れ、その後、再び来日した時にはイスラーム教徒の人口は遥かに増えていました。日本にマスジドを建設したいという非常に強い気持ちを抱きました。私は人々がマスジド建設の為に給料の大半を寄付しているのを見ました。そしてマスジド大塚だけでなく、イスラーム教徒たちが暮らす日本の全ての地域で、積極的にマスジドの建設に取り組んできました。その結果、日本に100以上のマスジドが建ち、イスラーム教徒たちの様々なニーズに応え、この日本社会全体の中でイスラームへの入り口となるような役割を果たせるよう尽力して参りました。マスジドは建設され、信徒たちはそこに集まり、しっかりと運営も成されてきました。
しかし、私は思いました。若い世代のムスリムたちへイスラームを伝える為の教育環境が不足していると。日本にイスラーム学校は一つもありませんでした。
私たちは2004年、最初にインターナショナルイスラーミーヤスクール大塚(IISO)幼稚園を開始し、子供たちに非常に早い段階でイスラームの基本的な価値観を教えました。そして幼稚園を運営する月日の経過と共に、私たちはより、イスラームを伝える為の学習環境の整備と拡充を図る必要性を実感しました。
そして2017年、アルハムドゥリッラー。
賃貸ビルの中にインターナショナルイスラーミーヤスクール大塚(IISO)小学校を開校致しました。この4年間で生徒数も増え、規模も拡張しております。
先述したように、ムスリムたちは喜んでマスジドを支援しますが、教育施設の配備に対する同様の積極性や関心が欠けているように感じる事があります。
私の願いは、日本の全てのマスジドは、学校同様の教育を提供できる環境を備える事です。日本の教育制度は一流ですが、宗教教育、特にイスラームの教育は政府の政策の一環として捉えられていません。しかし、イスラーム教徒の人口も増加傾向にある現在の日本に於いて、次世代のイスラーム教徒たちへこの教義や価値観を正しく継承する為の教育環境の提供は急務となっていると感じます。ですから、この日本に暮らすイスラーム教徒たちが積極的にイニシアティブを持って行動し、このようなファシリティを子供たちへ提供し、イスラームのアイデンティティを以って成長と共に社会の中で重要な役割を担っていく事を、私たちは奨励します。
日本イスラーム文化センターは、今後も国内外のイスラーム教徒たちの宗教的及び社会的ニーズを満たす為の努力を続けていく事をお約束致します。
日本イスラーム文化センター(JAPAN ISLAMIC TRUST)
会長 シディキ アキール
礼拝時刻 金曜礼拝とフトバ
12:00~
13:00~