大塚マスジド　金曜日礼拝ホトバ　要約

（２０２4年04月05日）

あらゆる賞賛は、アッラーのもの。アッラーでなくして、人々が崇拝するものは存在せず、アッラーには、共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。

信者たちよ。今日は、祝福にあふれるラマダーン月の最後の金曜日である。敬虔な信者は、この祝福あふれる機会に、断食斎戒を行い、夜間の礼拝に励み、クルアーンを読誦し、人との係わりを良くしようと努め、信仰を深めてきた。アッラーは、クルアーン・フッスィラ章において述べておられる。

「誠に、『私たちの主は、アッラーであられる。』と言って、正しくしっかりと立つ者。彼らには、（次から次に）天使が下りてきて、『恐れてはならない。また、心配してはならない。あなたがたに約束されている楽園への吉報を受け取りなさい。』と言うのである。」（41章　30節）

誠に、良い行いをしようと努めることとは、善行を探し求めることであり、敬虔であるこいうことである。それは、ムスリムが悪事に染まることや、行いに不足が無いようにするための防御である。信者たちのお手本である預言者さまSAWは、常に良い行いを成し遂げようとなされ、夜半に良く礼拝をなされた。そして、善行に努めることは、諸預言者へのアッラーの教えである。アッラーは、クルアーン・信者たち章において述べておられる。

「あなたがた使徒たちよ。良い清いものを食べ、良い行いをしなさい。われはあなたがたのすることをよく知っている。」（23章51節）

普段から善行を積もうとする信者は、長生きするだろうし、現世でも来世でも幸福に恵まれるだろう。

アッラーは、クルアーン・蜜蜂章において述べておられる。

「誰でも良い行いをする誠の信者ならば、男でも女でも、われは、必ず幸せな生活を送らせるであろう。更に、われは、彼らが行った最も良いものによって報償を与えるのである。」（16章97節）

信者たちは、アッラーが御悦びになられるように心がけなさい。一つの行うこととして、できるだけ多くの任意の礼拝をするということがあり、義務の礼拝の他に毎日１２ラカアの任意の礼拝を行なうなら、天国に家を建てていただけるというではないか。そして、信者によっては、毎夜２ラカアの寝ずに行うスンナの礼拝、また、ラマダーン月の断食斎戒の他に行う毎月３日の任意の断食斎戒を好むものである。アブー・アイユーブ・アンサーリーは、伝えている。アッラーの御使いSAWは、「ラマダーン月の断食を終え、シャッワール月に六日間の断食を行うのは好ましいもので、それは、終生の断食のようなものである。」と言われた。

信者たちよ。敬虔な信者がアッラーを思うように、誰もがアッラーを思うという良いことに徹しようではないか。

アッラーは、クルアーン・雌牛章において述べておられる。

「われを思いなさい。そうすれば、われも、お前たちのことを思うであろう。･･･」（2章152節　）

ムスリムの生活に役立ち、来世の備えになる良い行いの一つは、夜に昼にアッラーを讃え、アッラーに御赦しを求めることである。その他には、クルアーン読誦、両親に良くすること、近親との絆を大事にすること、助けを必要とする人を助け、金品と気持ちで満たしてあげることなどがある。それによる報償を、審判の日にアッラーの許に見出すことだろう。次に、断食斎戒を浄化し完結させるために、アッラーは、満たされない人を救済に当てる為の一定量の干しナツメヤシなどの拠出を定められた。今の日本では、ムスリム一人に付き2,000円のお金による支払いが許されている。イブン・ウマルは、伝えている。アッラーの御使いSAWは、フィトルのザカートを、人々が礼拝に向う前に行うよう命じられた。そして、どんなに遅くても、イード礼拝の為にイマーンが立たれる前までに拠出しておかなければ有効とならないので、早めに支払っておくようにしようではないか。

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブーバクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

アッラーよ。アッラーが御悦びになられることを日々行う者であるように、御導き下さい。

アッラーよ。あなたさまを愛し、預言者さまSAW を愛する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ、何時でもあなたさまを顧みて感謝し、満足を知る者であるように御導き下さい。

アッラーよ、私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。

アッラーよ。日々の生活に活力と喜びを、そして安心と安全を御与え下さい。　アーミィーン