大塚マスジド　金曜日礼拝ホトバ　要約

（２０２3年03月31日）

あらゆる賞賛は、アッラーのもの。アッラーでなくして、人々が崇拝するものは存在せず、アッラーには共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。

信者たちよ。アッラーは、クルアーン・まき散らすもの章において述べておられる。

「だが、主を畏れた者は、楽園と泉にて、」「主が彼らに授けられる物を受ける。誠に、彼らは以前、善行に勤しんでいた。」「彼らは、夜間でも少しだけ眠り、」「また、夜明けには、御赦しを祈っていた。」（51章　15–18節）

アブー・フライラは、伝えている。アッラーの御使いSAWは、ラマダーン月のタラウィーフ礼拝を義務であるかのように奨励し、「ラマダーン月に夜間礼拝を行い、アッラーに報償を願う者は、過去の罪料は許されるであろう。」

と言われた。

ラマダーン月の夜には、タラウィーフ礼拝を行うことで報償を得られると信じ希望を持ち礼拝に立つが良いだろう。そうすれば、アッラーは、過ちを御赦しなり、良いことを倍加して下さり、位階を上げて下される。それが至高のアッラーの報償というものである。そういうことの為に、ラマダーン月に形がきちんとした行いとして設けられたのがタラウィーフ礼拝である。

アーイシャRAは、伝えている。アッラーの御使いSAWは、ラマダーン月にマスジドでタラウィーフ礼拝を先導された。そんな日が続き大勢の人々が集まっている或る夜、御使いSAWは、タラウィーフ礼拝を先導するために出てくることはありませんでした。朝になって御使いSAWは、「私は、あなた方が大勢集まったのを知っていたので、あなた方の所に出て行ってもよかったのだが思い止まった。それは、タラウィーフ礼拝が義務となってしまうのを恐れたからである。」と言われた。誠に、夜間の礼拝は、ラマダーン月の為にアッラーが御用意下さった、善良な信者が入る楽園の扉に通じている。主に思いを寄せ、ルクーしサジダし、アッラーを賛美することで夜間の礼拝に立つ者は、アッラーに心からの服従を示す。

アッラーは、クルアーン・識別章において述べておられる。

「また、主の御前にサジダし起立し夜を過す者。」（25章　64節）

アッラーの御使いSAWは、「義務の礼拝に次いで大事な礼拝は、夜に行う礼拝である。」と述べられた。また、アッラーが御好みのことについてハディースがある。アブドッラー・ビン・アムルは、伝えている。アッラーの御使いSAWは、「アッラーが最もお好みになる断食は、預言者ダビデの断食である。そして、アッラーが最も好まれる礼拝は、預言者ダビデの礼拝である。その方は、一晩の半分を休み、夜の三分の一を礼拝に使用し、残り六分の一を再びお休みになっておられた。そして、一日断食をすると、次の日は、それをなさらなかった。」と述べられた。

夜の礼拝に立つ者は、心が浄化され穏やかになる。やがて、顔に輝きが現れるだろう。礼拝に立つ者がアッラーの御側に寄るならば、アッラーも礼拝する者に近付かれる。アッラーは、夜の礼拝を行い、アッラーへの嘆願を行い、クルアーンを熱心に読誦する善良な信者への報償を御用意しておられるのである。

アッラーは、クルアーン・識別章において述べておられる。

「これらの者は、その耐え忍んだことにより高い階位の住まいをもって（楽園の中に）報われよう。また、そこで歓迎と挨拶の言葉をもって迎えられよう。」「そこに永遠に住むのである。何とよい住まい、何とよい休み所であることよ。」（25章　75–75節）

即ち、行き届いた楽園に留まり、満足し、無上の喜びを善良な者同士で分かち合うということである。タラウィーフ礼拝を行う者は、位階高く、栄誉ある者としてアッラーの御側にあるに違いない。それ故、このラマダーン月の夜には、自分の時間を礼拝やクルアーンの読誦に費やし、来世への投資にあてようではないか。

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブー・バクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

アッラーよ。ラマダーン月の夜の礼拝に立ち、クルアーンを読誦する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ。あなたさまを称讃し、あなたさまに感謝する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ。あなたさまを愛し、預言者さまSAWを愛する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ。預言者ムハムマドSAW をお手本として従い、イスラームの教えを守る者に、して下さい。

アッラーよ。私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。

アッラーよ。仕事に成功を、そして安心と安全を御与え下さい。　アミィーン