大塚マスジド　金曜日礼拝ホトバ　要約

（２０２4年01月05日）

あらゆる賞賛は、アッラーのもの。アッラーでなくして、人々が崇拝するものは存在せず、アッラーには、共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。

信者たちよ。我々は、一時の現世に住んでいるが、やがて来る一日の為の備えが必要である。やがて来る一日とは、審判の日のことであり、信仰が正しく、不服従や悪事に染まらない、清い心だけが人を救うのであり、蓄えた財産や、子供や孫が人を救うことはない。アッラーは、クルアーン・信者たち章において述べておられる。

「その日には、財宝も息子たちも、役立たない。」「ただ、汚れのない心を、アッラーに捧げる者だけは、別である。」（26章　88–89節）

清い心とは、何であるか。預言者さまSAWが、「どのような人が最良の人でしょうか。」と問われ、「心が清純で、言葉が誠実な人です。」と答えられた。そこで、「言葉が誠実というのは分かるが、心が清純とはどういうことですか。」と問われた預言者さまSAWは、「敬虔で汚れのない心であり、そこには、悪事、不正、悪意、妬みは存在しない。」と答えられた。健全な心は、どのようにして得られるのか。アッラーを愛することにより、健全な心が得られるというのが答えである。アッラーを愛することで、信者の心は、信仰の楽しさを味わい、平穏と安心を感じる。アッラーは、クルアーン・戦利品章において述べておられる。

「信仰する者よ。アッラーと使徒の呼びかけに応えなさい。アッラーが（使徒を通じて）お前たちを（現世と来世で）生かすために呼びかけたときは。アッラーは、人間とその心の間に入られることを知れ。また、お前たちは、必ず、その御方に召集されるのである。」（8章　24節）

信者たちよ。数々の信仰行為は、心に安心と安定を与える源泉である。そして、信仰行為の中で一番大事なのは、礼拝である。礼拝している間、信者は、主の御前に立っているのであり、心は平穏に包み込まれ、礼拝に集中し、礼拝の意義と重みを思うのである。集中した礼拝というものこそが大事である。心の浄化と心の健全さを得る為には、規定の喜捨ザカートを払うことが大事である。ザカートを受け取る者は、ザカートを払う者を浄化するのを助けるのであり、受け取る者は、アッラーに感謝と祈願をすべきである。預言者さまSAWは、「しみったれと敬虔さとは、アッラーのしもべの心に一緒に存在するものとではない。」述べておられる。それ故、喜捨を払うことに、ためらいがあってはならない。喜んで払いなさい。次いで、心の浄化には、ラマダーン月に断食斎戒を行うということがある。そして、一年を通じて、ラマダーン月以外の毎月三日間の任意の断食斎戒を行うことは、心の浄化にとって良いものである。心の浄化に係わる信仰行為の中には、クルアーンを読誦し、クルアーンの意味を理解するというものもある。それにより、心は、安心を得て、寛容となり、浄化される。クルアーンは、知恵、心の浄化、教えの為の源泉である。アッラーは、クルアーン・カーフ章において述べておられる。

「誠に、この中には、心ある者、また、耳を傾ける者、注意を払う者への教訓がある。」（50章　37節）

ズィクル（至高のアッラーを思い、唱念すること）は、心の健全さを呼び起こし、心に安心をも

たらす大事なものの一つである。アッラーは、クルアーン・雷電章において述べておられる。

「･･･アッラーを唱念することにより、心の安らぎが得られないはずがないのである。」（13章　28節）

人の心には、悪魔が取り付こうと身構えている。悪魔は、投げやりで、怠りがちな人には容易に取りつき、悪事を囁きかける。悪魔は、アッラーを思い続けている人には近づくことが出来ない。至高のアッラーに嘆願することによりアッラーに思いを寄せる者は、憎しみや間違った心が浄化され敬虔な心を確かなものとする。預言者さまSAWは、「心を支配して下さるアッラーよ。あなたさまの教えに従うように御導き下さい。」と度々祈願された。

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブーバクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

アッラーよ。健全で敬虔な心を養う信仰行為に励む者であるように、御導き下さい。

アッラーよ。あなたさまを愛し、預言者さまSAW を愛する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ、何時でもあなたさまを顧みて感謝し、満足を知る者であるように御導き下さい。

アッラーよ、私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。

アッラーよ。日々の生活に活力と喜びを、そして安心と安全を御与え下さい。　アーミィーン