大塚マスジド　金曜日礼拝ホトバ　要約

（２０２3年10月06日）

あらゆる賞賛は、アッラーのもの。アッラーでなくして、人々が崇拝するものは存在せず、アッラーには、共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。

信者たちよ。至高のアッラーは、クルアーン御光章において述べておられる。

「（この燈は、）アッラーの許しによって建てられた家の中にあり、その御方の御名がそこで唱えられ、朝夕、そこでその御方を讃えてズィクル（唱念）が行われる。」（24章　36節）

アッラーの許しによって建てられた家とはマスジドのことである。マスジドをアッラーの家というが、アッラーの教えを実現する為に敬虔な信者たちが作り上げる場所であり、アッラーが住まわれる家ということではなく、象徴的にアッラーの家というのである。アッラーの御使いSAWが、「アッラーにとって地上にある最も好ましい場所は、マスジドである。」と述べたと伝えられている。それは、マスジドが献身的な信者、敬虔な信者、最も心がこもった礼拝を望む信者の為の場所だからである。そこで信者たちは、イスラームを教え合い、穏やかな気持ちで行いや言葉遣いについて学ぶ。預言者さまSAWは、「誠、マスジドは、アッラーを思い、礼拝し、クルアーンを読み学ぶ場所である。」と述べておられる。信者たちは、マスジドを特別な場所として大切にしなければならないのである。至高のアッラーは、クルアーン・悔悟章において述べておられる。

「アッラーのマスジドは、ひたすらこれらの者（信者）によって管理されるべきである。（すなわち）アッラーと終末の日を信じ、礼拝の務めを守り、定めの喜捨をし、アッラー以外の何ものをも畏れない者だけである。これらの者は、正しく導かれる者となるであろう。」（9章　18節）

マスジドを特別な場所として大切にするが故に敬虔な信者たちは、清掃し、良い維持管理に心掛ける。誰でも、いずれかのマスジドに立ち入ろうとする信者は、良い服装で、そして、中では、香しく立派なたたずまいで、最善の振る舞いを心掛けなければならない。至高のアッラーは、クルアーン・高壁章において述べておられる。

「アーダムの子孫よ。いずこのマスジドでも清潔な衣服を身につけなさい。･･･」（7章　31節）

アブー・フライラは、アッラーの使徒SAWが次のように述べたと伝えている。「家で身体を浄め、それからアッラーに対する義務の礼拝の一つを果すためにアッラーの家（マスジド）の一つに出向く者について、その者の歩みの一つは彼の罪を消し、もう一歩は、天国でのアッラーからの報酬の階段を登らせることとなる。」　マスジドを利用する信者たちは、入る前に香水をたしなみ、中を汚さないように心がけるが良い。マスジドを、信仰と崇拝行為の為の安心できる場所であり、イスラーム社会を代表する場所である。

至高のアッラーは、クルアーン・巡礼者章において述べておられる。

「･･･アッラーの儀式を尊重する態度は、誠に、心の敬虔さから出てくるもの。」（22章　32節）

マスジドを大切にする思いは、アッラーの家（マスジド）の神聖さによるものである。それは、建物としての姿、装飾、歴史的な価値、いつも美しく保たれているからという理由にとどまらず、そこで敬虔な信仰行為が継続されてきたことにある。マスジドの神聖さを保持する爲に、日々の利用者が心掛けなければならないことがある。例えば、後から来る人を思い、そして、美しくあるために玄関に靴を脱ぎ散らさないということであり、玄関前では、交通を妨げることなく、安全の保持する為に、自動車を置きっぱなしにしたり、自転車を乱雑に止めたり、集まって話し込んだりすることがないよう心掛けたいものである。

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブーバクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

アッラーよ、マスジドをよく訪れ、正しく利用する者の一人であるように御導き下さい。

アッラーよ、あなたさまを称讃し、あなたさまに感謝する者であるように御導き下さい。

アッラーよ、あなたさまを愛し、預言者さまSAW を愛する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ、預言者ムハムマドSAW に従い、イスラームの教えを守る者にして下さい。

アッラーよ、私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。

アッラーよ、日々の生活に活力と喜びを、そして安心と安全を御与え下さい。アーミィーン