大塚マスジド　金曜日礼拝ホトバ　要約

（２０２3年02月17日）

あらゆる賞賛は、アッラーのもの。私たち信仰する者は、アッラーがあられ、天使が、アッラーの書が、アッラーの使徒たちが、終末の日が、良い悪いはともかく運命があることを信じる。そして、私たち信仰する者は、アッラーが主であられることを、イスラームが私たちの宗教であることを喜びとする。アッラーは、比べ得る何ものもない唯一の御方であられる。私は、アッラーの外に崇拝する存在はないことを証言し、また、ムハムマドは、アッラーの使徒であることを証言する。

信者たちよ。アッラーは、クルアーン・預言者章において述べておられる。

「･･･われは、お前たちを試練のために、凶事と吉事で試みる。そして（最後は）われに帰されるのである。 」（21章　35節）

何かが与えられる、与えられないといったことがあるが、アッラーが運命づけをなされるというアッラーの御考えに従っているということであり、そのことを敬虔な信者は、心から分かっているものである。

アッラーは、クルアーン・婦人章及び雌牛章において述べておられる。

「･･･言ってやるがいい。『一切は、アッラーの御許からである。』･･･」（4章　78節）

「･･･自分にとって良いことを、お前は、嫌うかもしれない。また、自分のために悪いことを、お前は、好むかもしれない。あなたがたは知らないが、アッラーは、知っておられる。」（2章　　２16節）

敬虔な信者は、幸福や幸運を得ることで、主に心から感謝する。主の御取り計らいに対し感謝の言葉を述べ、感謝を行いによって表す。アッラーは、クルアーン・蜜蜂章において述べておられる。

「･･･もしあ、お前たちがアッラーに仕えるならば、その御方の恩恵に感謝しなさい。」（16章　114節）

敬虔な信者は、アッラーに御近づきになろうとし礼拝に励み、貧しい者を助けることなどによって弱い者に援助の手を差し伸べる。アッラーは、クルアーン・雌牛章において述べておられる。

「アッラーに良い貸付をする者は、誰であるのか。その御方は、それを倍加され、また、数倍にもなされるではないか。･･･」（2章　２45節）

「良い貸付」とは、アッラーに感謝し喜んで喜捨や奉仕をすることであり、信仰行為を行うことであり、嬉しいことに、アッラーは、それらを何倍にもして報償として下される。それは、アッラーの御約束である。

信者たちよ。感謝し忍耐する敬虔な信者は、大変な不幸に見舞われた時にも、アッラーに思いを寄せる。

アッラーは、クルアーン・集団章において述べておられる。

「･･･よく耐え忍ぶ者は、誠、限りない報酬を受ける。」（39章　10節）

現世で忍耐強くあった者は、来世での位階を高められた勝者、即ち、楽園の住人となる。預言者さまSAWは、述べておられる。「忍耐は、灯明である。」　忍耐には色々なものがあるが、悪事から遠ざかる自制心、礼拝を逃さずに続けて行う強い意志、困難に出会った時の心が折れない前向きな気持ちなどである。忍耐の一つとしてアッラーは、しもべが信仰行為を行うに当たって、継続して行うのは辛いものではあるが、忍耐して続けるようにと命じられるということがある。アッラーは、クルアーン・雌牛章おいて述べておられる。

「お前たち信仰する者よ、忍耐と礼拝によって助けを求めなさい。誠、アッラーは、耐え忍ぶ者と共におられる。」（2章　153節）

信仰行為は、忍耐と努力があって成し遂げられる、継続して行うというのが義務となっているからである。

スハイブは、伝えている。アッラーの御使いSAWは、言われた。「信仰とは、誠に、不思議なものである。なぜな

ら、信仰者の全てに祝福がみられるからである。それらは、実際、信仰者以外には誰にもみられることではない。たとえば、何か喜ばしいことがあって、アッラーに感謝すれば、そのことで良いことが生じ、また、困難があっても、忍耐すれば、そのことで良いことが生ずるのである。」　

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブー・バクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

アッラーよ。あなたさまが与えて下される運命を受け入れて、忍耐する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ。あなたさまを称讃し、あなたさまに感謝する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ。あなたさまを愛し、預言者さまSAWを愛し、イスラームの教えを守る者にして下さい。

アッラーよ。私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。

アッラーよ。仕事に成功を、そして安心と安全を御与え下さい。　アミィーン