離婚をしない為の心得

大塚マスジド 金曜日礼拝ホトバ 要約 (2018年7月6日)
―― 離婚をしない為の心得 ――

賞賛は、慈悲の源であられるアッラーのもの。アッラーは、番として雌雄を創られた。そして、雌雄の間には、愛の心と情けの念とをもうけられた。アッラーは、主権者で支配者であるに相応しい御方。アッラーの外に神はなく、共同者はないことを証言する。アッラーは、唯々、唯一の御方であられる。また、ムハムマドSAWは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。

信者たちよ。至高のアッラーを心に留め、アッラーに従いなさい。
アッラーは、クルアーン・婦人章において述べておられる。
「人々よ、お前たちの主を畏れなさい。その御方は、一つの魂からお前たちを創り、また、その魂から配偶者を創り、両人から、無数の男と女を増やし広められた御方であられる。お前たちは、アッラーを畏れなさい。アッラーの御名において、(人々は)お互いに頼みごとをする。そうした御方であられる。また、血縁を(大事にしなさい)。誠、アッラーは、お前たちを絶えず見守られる御方。」(4章 1節)

信者たちよ。至高のアッラーは、偉大で完璧な御力を所有なされ、それを反映した御印を人々に示しておられる。愛の心と情けの念に基づく結婚という男女の関係がその一つである。
全能のアッラーは、クルアーン・ビザンチン章において述べておられる。
「また、アッラーが、お前たち自身から、お前たちの為に配偶者を創られたのは、アッラーの御印の一つである。お前たちは、彼女らによって安らぎを得るよう(取り計らわれ)、お前たちの間に愛の心と情けの念を植え付けられる。本当にその中には、考え深い者への印がある。」(30章 21節)
愛の心のことを、愛情とか好きともいい、情けの念のことを、思い遣りとか親切とも言う。愛や思い遣りの無い男女の関係も生じるものであるが、同情はあって欲しいものである。
アッラーは、クルアーン・婦人章において述べておられる。
「・・・出来るだけ仲良く、彼女らと暮しなさい。・・・」(4章 19節)
愛や思い遣りの無い関係に男と女がなっても、契約に従い生活することが大事であり、男は、話をする時も行いの時も寛大に振る舞うことが大事である。理由もないのに相手に嫌な顔をしたり、粗暴であったりしてはならない。愛や思い遣りの無い関係に男と女がなっても、同情と、思い遣りの心はあって欲しいものである。

預言者さまSAWは、「妻にとって最良の男が、最良の男であると言える。ここにいる男の中で、自分は、妻にとって最良の男である。」と述べておられる。実際に、預言者さまSAWは、妻たちに対して、物惜しみせず、愛情がこもり、寛大であられた。そして、イシャーの礼拝を済まされて家に戻られ、眠りにつかれるまで、家族と打ち解け、一緒の時間を過ごされた。妻たる者は、夫が幸福で徳が高くあるように助けようとしなければならない。そうすれば、夫は妻を見て喜び、そしてまた、妻は夫の要求に従う。夫が遠出をする時には、妻は、家庭を守り、夫の財産を守る。そして、夫と希望、喜び、悩みを分かち合い、子供の世話をする。預言者さまSAWは、「五回の礼拝を果たし、断食斎戒し、貞節を守り、夫に従う妻は、お好きな入口から楽園にお入りなさいと言われるだろう。」と述べられた。

信者たちよ。結婚した後、困難に出遭ったからといって、別居や離婚といった選択は好ましいことではない。結婚したからには、別居や離婚といった状況を急いで選択するのではなく、一致と和解を見付ける試みが必要である。例えば、互いの関係の良い面を探し、過ちや欠点を大目に見ることは出来ないものか、離婚をする前に、互いの良い面を探してみることである。アッラーは、クルアーン・婦人章において述べておられる。
「・・・お前たちが、彼女らを嫌っても(我慢しなさい)。その内(嫌っている点)に、アッラーから善いことを授かるであろう。」(4章 19節)
妻たる者は、離婚を考えたとしたら、次のハディースを思い出してみることである。「相当な理由もないのに離婚を要求する女は、楽園の芳香を嗅ぐことは許されない。」

信者たちよ。家庭の安泰を確実にすることは大事である。離婚という結末を避ける為に、和解の為の助言や話し合いを行うように、そして、違いを乗り越え和解するようにと、イスラームでは教えている。
アッラーは、クルアーン・婦人章において述べておられる。
「・・・和解は最もよいことである。・・・」(4章 128節)
不一致に対して、穏便な解決が見付かるならば最善のことである。離婚や、そこからが引き起こる家庭崩壊に較べるまでもないことである。和解の為のあらゆる試みが、役に立たなかったら、離婚を考慮に入れることとなる。だが、離婚に至るまでには段階を踏まねばならない。イッダの期間、即ち、同じ屋根の下で離れて暮らすことが試される。このイッダの期間の間に、二人の怒りはおさまり、結果として、離れていることに終止符が打たれるものである。アッラーは、クルアーン・夜の旅章において述べておられる。
「・・・お前は知らないが、アッラーはこの後で、新しい事態を引き起こされるかも知れない。」(65章 1節)
離婚というものは、結婚を続けることに望みがない時の最後のものである。ただ、離婚の決定は、急いでなされるべきではない。怒りの感情が離婚の原因であってはならないのである。離婚という最後の選択をするということは、つまらないことが原因で大きな困難を生む結果となりかねない。安定していた家庭は分裂し、子供たちを混乱に落し入れることになることを忘れてはならない。離婚は許し難い行為であり、限度を超えた行為の一つである。預言者さまSAWは、「『離婚する。』『結婚を解約する。』といった言葉を容易に口にする者は、アッラーの教えを犯す者であり、何と悪い者であることか。」と述べられた。怒りを抑えなさい。離婚を急いではいけない。

信者たちよ。アッラーが赦されるあらゆることの中で、離婚以上にアッラーが御望みでない事柄は他にはない。預言者さまSAWは、「合法行為の中で、アッラーが最も御嫌いであるのは離婚である。」と述べておられる。夫たる者は、妻を脅かそうとして、ないし冗談ででも、離婚をほのめかす言葉を吐かないように用心しなければならない。イスラームでは、離婚という言葉を口にすることは、とても重大なことである。冗談であっても言ってはいけない言葉である。預言者さまSAWは、「本気であっても、冗談であっても、本気であるとみなされる三つの事柄がある。それは、結婚、離婚、離婚手続きの解消に関わる事柄である。」と述べておられる。

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブーバクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

アッラーよ、離婚に近付くことがないように、離婚を踏み切ることがないように御加護下さい。
アッラーよ、何時でもあなたさまを顧みて感謝し、満足を知る者であるように御導き下さい。
アッラーよ、クルアーンと預言者さまSAWのスンナに従う者であるように御導き下さい。
アッラーよ、正しい道を歩む忍耐強い者であるように御加護下さい。
アッラーよ、私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。
アッラーよ、日本中に、世界中にイスラームを広められるように御力添え下さい。
アッラーよ、イスラームとムスリムたちの為に奉仕出来るように力と御加護を御与え下さい。
アッラーよ。日々の生活に活力と喜びを、そして安心と安全を御与え下さい。 アーミィーン

ホトバ要約.

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