浪費と借金という害悪

大塚マスジド 金曜日礼拝ホトバ 要約 (2018年6月22日)
―― 浪費と借金という害悪 ――

あらゆる賞賛は、アッラーのもの。アッラーでなくして、人々が崇拝するものは存在せず、アッラーには共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。

信者たちよ、至高のアッラーは、人間を創造なされ、人間に栄誉を授けられた。そして、人間が生計を立てる上で欲しいと思うあらゆるものを用意しておられる。アッラーは、人間に地上を遠く広く出掛けさせ、合法の手段で稼がせようと試される。アッラーは、クルアーン・大権章において述べておられる。
「アッラーこそは、大地をお前たちに使い易くなされた御方である。それで、その各地域を往来し、その御方からの糧を口にするがよい。そして復活の時には、その御方に召されていく身である。」(67章 15節)
人々が稼いで得るものは、清く、そして、合法的に得るものであって欲しい。稼ぎを得る元のものが疑わしかったり、疑いに当たるものであってはならない。アッラーは、クルアーン・蜜蜂章において述べておられる。
「それで、アッラーが、お前たちに授けられた、合法にして善いものを食べなさい。・・・」(16章 114節)

信者たちよ。先を御見通しであられるアッラーは、合法的に金を稼ぎ、そして、無駄のない良い金の使い方をしなさいと教えられる。即ち、節度をもって金を稼ぎ、使いなさいと教えておられる。
至高のアッラーは、クルアーン・夜の旅章において述べておられる。
「自分の手を、自分の首に縛り付けてはならない。また、限度を越え極端に手を広げ、辱めを受け困窮に陥ってはならない。」(17章 29節)
金を持つ手を握り締めて出費をしないということと、金を持つ手を開き使い果たしてしまうことを比喩的に述べたもので、守銭奴のしみったれと、過剰な支出をしてしまう浪費を戒めているのである。そんなことのないように、必要の順番に応じて金を使い、一寸したぜい沢は、後回しにしなさいということである。そして、単なる娯楽を追及する為に浪費することのないように。家族の為の基本的な支出に無駄使いのないように心掛けなさい。

信者たちよ。預言者さまSAWは、次のように述べておられる。「責任を負うべきものに対して責任を果たさないのは、悪事に相当する。」 自分の資力を超えてぜい沢に溺れる者は、買い物の為に金融機関からの借金を抱えてしまうこととなるだろう。それは大きな重荷である。預言者さまSAWは、次のように述べておられる。「返済する意図をもって人からお金を借りたものについては、アッラーが返済して下される。金を無駄にする為に金を手にする者には、アッラーはその者を無価値な者とされる。」 借金をする者の原因の中には、人真似をし、お金を使うのを競い、手に入れた物を見せびらかすということがある。預言者さまSAWは、そういう人々に対しては、運にめぐまれていない人がどんなものであるかに注意を払うように教えておられる。預言者さまSAWは、次のように述べておられる。「自分よりも下の者を見なさい。自分よりも上の者を見るではない。それ故、アッラーが自分に与えて下される恩恵が少ないと、見くびることがないことが大事である。」

信者たちよ。預言者さまSAWは、満足を知ること、自尊心を持つこと、人に物乞いしないことの価値について、さえ友たちに教えられた。預言者さまSAWは、次のように述べておられる。「物乞いは合法ではない。それは、お金に余裕がある人にとってだけでなく、物乞いせざるを得ない貧しい者にとってでさえもそうである。」 物乞いには、自尊心をだめにしてしまう作用があるからである。また、金を必要とするでもなく、活用するでもなく、他人の寛大さを利用し借金する者がいる。今すぐに必要な訳でもないのに、不相応に多額の借金をしていると、金が欲しというだけの理由で借金を重ねてしまうこととなる。ハッキム・ビン・ハムザ(平安を)は述べている。「私は、預言者さまSAWに物乞いした。与えて下さった。何度も物乞いした。その度に与えて下さった。或る時、預言者さまSAWが、『ハッキムよ、金品というのは、あれば嬉しくて魅惑的なものだ。それを自分が満ち足りた気持ちで得る者にとっては、それは、得る者の感謝の元となるが、欲だけで手に入れる者にとっては、それは感謝の元とはならない。そうした者は、食べ続けても自分の空腹が満たされない者のようである。人に上げる上の手は、物乞いの下の手に優る。』と言われたので、自分(ハッキム)は、『アッラーの御使いよ、真理をあなたに下された御方に誓って、以降、死ぬまで私は、あなたさまに物乞いを致しません。』とお答えした。」 そしてある時、アブーバクル師(平安を)が戦利品の分け前を渡そうとして、ハッキム(平安を)を呼んだ。ハッキム(平安を)は、受け取りを断わった。それで、アブーバクル師(平安を)は、ムスリム同胞たちに、「同胞よ、アッラーがハッキムの取り分として下さった戦利品の分け前を、ハッキムは、受け取りを断わったので、そのことを皆にお知らせする。」と語った。そして、ハッキム(平安を)は、預言者さまSAWの死後、死ぬまで誰からも何物をも受け取ろうとしなかったということである。借りたり物乞いしたりするのを避けた者は、幸せな気持ちになるだろう。ムスリムという者は、アッラーが分け与えて下さるものを受け取る時には、満足し感謝しなければならない。預言者ムハムマドSAWは、述べておられる。「イスラームを受け入れ信仰し成功する者は、自分の必要に足りるだけのものを支給されるものである。そして、アッラーは、その者を祝福され、その者に満足と思わせるものである。」

信者たちよ。アッラーを畏れなさい。借金は、夜には心配の種であり、昼には恥の種であることを承知しなさい。それ故、預言者さまSAWは、至高のアッラーの御加護を求められた。預言者の妻アイシャーさま(平安を)は伝えている。「預言者さまSAWは、礼拝の時には、『アッラーよ、悪事と借金に手を染めないように御守り下さい。』と祈願しておられた。或る者が、『なぜそう度々、借金をしないようにとアッラーに祈願するのですか。』と質問した。『借金のある者は、口を開けば嘘をつき、約束をすれば守らない者になり勝ちである。』と答えられた。」 このハディースは、借金の挙句の果てがいかなるものかを象徴的に述べたものである。借金というものは、本当に必要に迫られた時にこそ大目に見られるものである。必要に迫られ最小限の借金をする者は、誠実でなければならない。また、返そうと努めなければならない。約束の返済期限には返すようにしなさい。預言者さまSAWは、「最良の人とは、借金を、最善を尽くし返済する者である。」と述べておられる。ムスリムたる者は、借金の返済を遅れさせたり、返済に無頓着であったりしてはいけない。借金返済をしっかりやらない者は、信仰心の低下を招き、悪事を犯す者へとなってゆく。預言者さまSAWは、「返済できるだけのものが十分あるのに、返済を遅らす者は、不法行為を犯す者と同等であると言い得る。」と述べておられる。

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブー・バクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

アッラーよ。浪費の為に安易に借金し返済を遅らせる者ではないように御導き下さい。
アッラーよ。物乞いをする者にはならないように御導き下さい。
アッラーよ。あなたさまを称讃し、あなたさまに感謝する者であるように御導き下さい。
アッラーよ。あなたさまを愛し、預言者さまSAW を愛する者であるように、御導き下さい。
アッラーよ、預言者ムハムマドSAW に従い、イスラームの教えを守る者にして下さい。
アッラーよ。私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。
アッラーよ。日本中に、世界中にイスラームを広められるように御力添え下さい。
アッラーよ。イスラームとムスリムたちの為に奉仕出来るように力と御加護を御与え下さい。
アッラーよ。日々の生活に活力と喜びを、そして安心と安全を御与え下さい。 アーミィーン

ホトバ要約.

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