ザカートを支払う者の心得 

大塚マスジド 金曜日礼拝ホトバ 要約 (2018年5月4)
―― ザカートを支払う者の心得 ――

あらゆる賞賛は、アッラーのもの。アッラーでなくして、人々が崇拝するものは存在せず、アッラーには共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。

信者たちよ。至高のアッラーを常々心に留めアッラーに従いなさい。
アッラーは、クルアーン・騙し合い章及び集団章において述べておられる。
「それ故、心を尽してアッラーを畏れ、(教えを)聞き、そして従いなさい。また、(施しのために蓄えを)使いなさい。それは、お前たち自身の為に善い。また、自分の貪欲に用心する者、彼らは、繁栄を成就する者である。」(64章 16節)
「だから、わがしもべたちに吉報を伝えなさい。」「御言葉を聞いて、その中の最も良いところに従う者たちに。」(39章 17–18節)

信者たちよ。気高い月であるラマダーン月がそこまで来ている。ラマダーン月は、大いに善行に励むべき最善の月であることを心に刻みなさい。ラマダーン月には、礼拝やザカート(喜捨)をいつも以上に進んで行いなさいということである。
アッラーは、クルアーン・階段章において述べておられる。
「また、彼らの富が、公正であると認められている者。」「物乞いする者や耐乏する者の為に(施す者)。」(70章 24–25節)
ザカートは、ヒジュラ歴の一年間に蓄えられている財産に応じて支出する施しである。アッラーは、ザカートの大切さを、クルアーンの多くの部分で礼拝の大切さと並べて述べておられる。礼拝をなおざりにすることなく、ザカートを快く支払う者は、信仰がしっかりしている者の証しであると言える。
アッラーは、クルアーン・蟻章において述べておられる。
「・・・これは、クルアーンの明瞭にする啓典の印であり、」「導きとして、そして、信者への吉報である。」「彼らは、礼拝の務めを守り、定めの喜捨を行う、来世を確信する者である。」(27章 1–3節)
ザカートは、火獄からの救済とも言われている。
アッラーは、クルアーン・夜章において述べておられる。
「それで、われは燃え盛る業火に就いてお前たち警告した。」「最も不幸な者でない限り、誰もそれで焼かれない。」「それは、(真理を)嘘であると言い背き去った者。」「だが、(主のために)忠誠の限りを尽した者は、それから救われ、」「富を施し、自分を清める。」(92章 14–18節)
ザカートは、アッラーの慈悲と御赦しを確かなものとすると言うことである。
アッラーは、クルアーン・高壁章において述べておられる。
「・・・また、われの慈悲は、あらゆるものにくまなく及ぶ。それ故、われは、主を畏れ、喜捨をなし、また、わが印を信じる者にそれを授けるであろう。」(7章 156節)
また、アッラーは、ザカートを支払う者の報酬を倍にして下されると御約束なさっている。
アッラーは、クルアーン・ビザンチン章において述べておられる。
「お前たちが利殖の為に、高利で人に貸し与えても、アッラーの許では、何も増えない。だが、アッラーの御悦びを求めて喜捨する者には、報酬が増加される。」(30章 39節)

信者たちよ。ザカートを快く支払う者については、その本人も、お金も浄化されるのである。預言者さまSAWは、述べておられる。「アッラーは、ザカートを支払った後、手許に残る財産を浄化する為に、務めのザカートを設けられた。」  
アッラーは、クルアーン・悔悟章において述べておられる。
「彼らの財産から喜捨を受け取りなさい。(受け取る)お前たちは、それによって彼らを浄化し、清めることとなる。そして、彼らに祝福があることを祈りなさい。誠、お前たちの祝福祈願は、彼らにとっての安らぎである。・・・」(9章 103節)
ザカートを支払うことは、貧しい者が世にある財産から分け前を得る権利を満たすものであり、同時に、払う側の義務を果たすものである。ザカートは、けちであるとか、妬みや憎しみといった貧しい心を、豊かな心へと変え、支払う人を浄化するものである。そして、ザカートは、イスラーム集団の中で価値が生じ、その上、手元に残ったお金で、商売を継続出来るというものである。
アッラーはクルアーン・サバア章において述べておられる。
「・・・アッラーは、お前たちが(主の道の為に)施すものは、全て返される。その御方は、最も優れた恵を与える方であられる。」(34章 39節)

信者たちよ。ザカートを支払う者として、自分の為に知っておくことがある。
第一: ザカートを払う者は、アッラーの御悦びを期待すること。受け取る相手に対して恩着せがましいことがないように。アッラーはクルアーン・雌牛章において述べておられる。
「信仰する者よ、恩を着せて、(負い目という)傷を負わせて、自分の施しを無益のものにしてはならない。・・・」(2章 264節)
第二: ザカートの原資は、正しい稼ぎから得られたものであること。
アッラーはクルアーン・雌牛章において述べておられる。
「信仰する者よ、お前たちが働いて得た良いものと、われが、大地からお前たちの為に育んだものを惜しまず施しなさい。問題や欠陥があるものと知りながら施してはならない。・・・」(2章 267節)
第三: ザカートは、身内や近縁の人々を優先すること。預言者さまSAWは、述べておられる。「貧しい人への喜捨は施しに過ぎないが、近親への喜捨は、施しと近親の絆を深める二重の価値がある。」

信者たちよ。公私に亘って、アッラーの教えに従いなさい。アッラーに従おうとする心を持ちながら、御使いSAWに従おうとする心が弱ければ、服従しているとは認められない。両親への感謝がないなら、アッラーへの感謝は、受け入れられない。信仰行為を行うことと、ザカートを惜しまないこととは不可分のことであり、後者があってこそ前者が受け入れられるのである。それで、正しいく、遅れることなくザカートを支払いなさい。
アッラーはクルアーン・悔悟章において述べておられる。
「施しは、貧者、困窮者、これ(施しの事務)を管理する者、及び、心が(真理、即ち、イスラームに)傾いてきた者の為、また、身代金や負債の救済のため、更には、アッラーの道の為(に率先して努力する者)、旅人の為のものである。そのように、アッラーは決められた。アッラーは、全知にして英明であられる。」(9章 60節)
ザカートを、団体が扱う場合には、アッラーの教えに従って公正に適切に支払いなさい。ザカートを公正に適切に扱うならば、イスラーム集団の団結は強くなり、イスラーム集団の人々の好意と愛の力を強いものとなる。

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブー・バクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

アッラーよ、時期を逃すことなく、気前よくザカートを支払う者であるように御導き下さい。
アッラーよ。あなたさまを称讃し、あなたさまに感謝する者であるように御導き下さい。
アッラーよ。あなたさまを愛し、預言者さまSAW を愛する者であるように、御導き下さい。
アッラーよ、預言者ムハムマドSAW に従い、イスラームの教えを守る者にして下さい。
アッラーよ。私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。
アッラーよ。イスラームとムスリムたちの為に奉仕出来るように力と御加護を御与え下さい。
アッラーよ。日々の生活に活力と喜びを、そして安心と安全を御与え下さい。 アーミィーン

ホトバ要約.

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