大塚マスジド 金曜日礼拝ホトバ 要約 (2018年1月5日)

大塚マスジド 金曜日礼拝ホトバ 要約 (2018年1月5日)

―― 借金のあり方と借金の返済 ――

あらゆる賞賛は、アッラーのもの。アッラーでなくして、人々が崇拝するものは存在せず、アッラーには共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。

信者たちよ。イスラームでは、権利の正当な所有者を尊重する。また、その人の権利を大いに尊重する。そして、然るべき道理に従った権利の相応しい使い方を教えている。それ故、イスラームの教えの下では、人々の権利を保護し、権利を重んじる事を大事なこととしている。そして、イスラーム学者が一般論としているものは、「人の権利には、制約が伴うし、他人の権利と両立しないものである。その一方で、アッラーの権利は、物事を容易にする事と慈悲深さとが基礎に置かれている。」ということである。至高のアッラーは、人と人相互の権利を尊重するようにと注意を喚起なされている。アッラーは、クルアーン・雌牛章において述べておられる。

「…他人の財産の一部を、不当であると知りながら貪ってはならない。」(2章 188節)

このことに関し、預言者さまSAWは、次のように述べておられる。「ムスリムの財産は、所有者の自発的な同意無くしては触れられるものではない。」そして、更に、預言者さまSAWは、述べておられる。「誠、あなたたちの生命と財産及びあなたたちの名誉は、今月の今日のこの町における神聖さと同じように、あなたたちにとって神聖にして犯すべからざるものである。」

信者たちよ。イスラームが保証する権利の中で、しっかりとした根拠と原理に基づくものとして、借金の返済に関わる権利と義務というものがある。イスラームでは、借金の返済について怠慢なこと、不要に遅い返済、借金を全く無視してしまうことに対して、強い警告を発している。人が負う借金は、イスラームの視点から見れば大きな信用の結果であり、責任が伴う大事な行為である。

アッラーは、クルアーン・婦人章において述べておられる。

「誠、アッラーは、お前たちが信用されて託されたものを元の所有者に返す事を命じられる。また、アッラーは、お前たちが人を裁く時には、公正に裁く事を命じられる。…」(4章 58節)

アル・ブハーリ師は、信頼あるハディースの中に、「借金の支払い」と言う項目を置き、このクルアーンの章節を引用している。そして、至高のアッラーは、しもべたちに強い言葉で命じておられるのである。即ち、アッラーは、クルアーン・雌牛章及び食卓章において述べておられる。

「…信用された者は、委託されたことを(忠実に)果たしなさい。…」(2章 283節)

「お前たち信仰する者よ、約束を守りなさい。…」(5章 1節)

イスラームでは、権利義務に関わる違反行為を強い言葉で咎める。預言者さまSAWは、次のように述べておられる。「(ムスリムの)兄弟に不正を行う者は誰でも、それを正して自分を自由の身にしておかなければならない。なぜならば、不正をされた者が代償に相当する良い行いを与えられるまでは、不正を行った者は、たった一枚の金貨、銀貨すらも(審判の日には)所有しないであろう。もし、彼の信用を得る為の何等良い行いを持ち合わせないならば、不正をなされた者の何らかの悪事が取り除かれ、彼に移されてしまうのである。」 イスラームでは、借金は、大きな物事の一つであり、それは許される行いや、大目に見られる行いには含まれない。預言者さまSAWは、次のように述べておられる。「殉教者は、(人と人との間における負債を除き)全ての罪は許される。」

預言者さまSAWは、借金を負ったまま死んだ者の為には、礼拝をなされなかった。借金の重大さとは、それ程のものなのである。ジャービルはそれについて述べている。「仲間の一人が亡くなり、遺体を清め、香水をふりかけ、死装束を着せた。それから『死者の為の礼拝をなさいますか。』と預言者さまにお願いした。預言者さまSAWは、近づき、『借金を負ったまま死んだということはないか。』と尋ねられた。そして『2ディナールの借金が有ります。』と聞かされると立ち去られた。そこで、アブーカタダは、その借金を肩代わりする事を引き受けた。我々は預言者さまの許に赴き、アブーカターダが、『2ディナールは私が替わって支払う事としました。』と伝えた。すると、預言者さまSAWは、『貸し手の権利は保障された。故人には、最早借金は無いこととなった。』と言われ、死者の為に礼拝をされた。」 或るイスラーム学者は、「謝金を負った者が死んだ時に、預言者さまSAWが死者の礼拝を行わないのは、預言者さまの礼拝は、願いが受け入れられる為の仲介に当たるからであり、一方、支払うこと以外に借金が取り消されることは無いからである。」と述べている。 預言者さまSAWは、次のように述べておられる。「金持ちでありながら、借金返済を引き延しにすることは、罪である。また、借金の肩代わり(返済保証をすること)をある金持ちに引き受けてもらい、彼に借金の返済をしてもらいなさい。」 更に、預言者さまSAWは、次のように述べておられる。「支払い能力が有る者の借金返済遅延は、自分の名誉を汚し、更に、懲罰を受ける原因となる。」

信者たちよ。借金をするならば、主の命令と預言者さまSAWの教えに従うがよい。現実的な問題として、親切、情け、同情、物事を容易にする、物事を和らげるというイスラームの原理により、ムスリムの借金については、良心的な思いに基づき、返済しようとの誠実な意思の許で、必要な時に借りるということならば許される。返済する意志が無いというような論外の気持ちがあってはならない。アッラーの使徒SAWは、次のように述べておられる。「返済しようとの意図で借金をする者には誰にでも、アッラーが代わりにそれを返済して下される。一方、不正を目論む者をアッラーは、破滅させるであろう。」 従って、返済する意志が無いといった不正な思いをもつ者は誰でも、このハディースにある通り、破滅の原因に自らを陥れるものであるから、知っておくべきである。

信者たちよ。イスラーム法が受け継いできたものの一つには、貧乏な人や困っている人を安心させてあげるべきと言うことがあり、従って、彼らの借金返済の猶予を認めてあげるべきである。

アッラーは、クルアーン・雌牛章において述べておられる。

「また、債務者がもし困難に直面しているならば、その目処が付くまで待て。…」(2章 280節)

こうして貧乏な人を安心させてあげることは、素晴らしい行いであり、大きな報酬を得る元となる。預言者さまSAWは、次のように述べておられる。「困難を抱えた人を安心させてあげる人には、アッラーは、現世と来世で安心を与えて下される。」 更に、預言者さまSAWは、次のように述べておられる。「貧乏な人の借金の支払いを猶予し、ないし、棒引きにする者を誰でも、アッラー以外からの守りが無い時に、アッラーは、御自身の守りの中に入れて下される。」 余裕のある者よ、借金のある者を探し、貧しい者を訪ね、アッラーがあなたを祝福なされるように、それらの者たちを助け、安心を与えてあげなさい。預言者さまSAWは、述べておられる。「自分の願いを受け入れて頂きたい者、困難を取り除いてもらいたい者は、貧しい人の困難を取り除いて上げるがよい。」 

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブー・バクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

アッラーよ、借金のあり方を知り、借金を負ったら教えを守り返済する者であるように御導き下さい。

アッラーよ、あなたさまを称讃し、あなたさまに感謝する者であるように御導き下さい。

アッラーよ、あなたさまを愛し、預言者さまSAW を愛する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ、預言者ムハムマドSAW に従い、イスラームの教えを守る者にして下さい。

アッラーよ、私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。

アッラーよ、日本中に、世界中にイスラームを広められるように御力添え下さい。

アッラーよ、イスラームとムスリムたちの為に奉仕出来るように力と御加護を御与え下さい。

アッラーよ、日々の生活に活力と喜びを、そして安心と安全を御与え下さい。 アーミィーン

ホトバ要約.

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