巡礼(2017年8月18日)

大塚マスジド 金曜日礼拝ホトバ 要約 (2017年8月18日)

―― 巡礼 ――

あらゆる賞賛は、アッラーのもの。我々ムスリムは、アッラーに御助けを請い願い、アッラーに懺悔し、アッラーに悪い考えの芽生えと悪事からの御加護をお願いする。アッラーでなくして崇拝する何ものも存在せず、アッラーには共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべで、使徒であることを証言する。

信者たちよ、信仰行為は、人間とジンにとっては義務である。信仰行為は、アッラーが受けるべき特権であり、アッラーのみに対するものである。そのことを、しっかりと心に刻みなさい。

アッラーは、クルアーン・撒き散らす者章において述べておられる。

「ジンと人間とを創ったのは、われに仕えさせる為。」(51章 56節)

その上、アッラーは、我々にイスラームを確実に伝え教える為に、創造物の中の最高の人物、ムハムマドSAWを我々の許に遣わされた。その遣わさされた人物、預言者ムハムマドSAWを通して、言葉と行いによりイスラームを伝えて下さった。それは、アッラーの我々への恩恵の賜物である。その教えイスラームによって我々は、主の御悦びを得る手立てを知り、主の御気に障る行いについての警鐘を得た。

アッラーは、クルアーン・雌牛章において述べておられる。

「われは、お前たちの一人をわれの使徒として遣わし、わが印をお前たちに読誦して、お前たちを清め、また、啓典と叡智を教え、お前たちが知らなかった事を教えさせた。」「だから、われを念じなさい。そうすれば、われもお前たちのことを考慮するであろう。われに感謝し、われへの恩を忘れてはならない。」(2章 151–152節)

信者たちよ、しもべに対するアッラーの慈悲によって、アッラーは、しもべの心を正しい方向へと変える為の信仰行為の数々を定められた。信仰行為には、礼拝、喜捨、断食斎戒、巡礼(ハッジ)がある。更に、人々があらゆる面で完全に養育、浄化されるように、その為の各種の行いがある。

アッラーは、クルアーン・食卓章において述べておられる。

「…アッラーは、困難をお前たちに課する事を望まれない。ただ、お前たちを清めることを望み、また、お前たちへの恩恵を全うなされる。きっと、お前たちは、感謝するであろう。」(5章 6節)

信者たちよ、御使いムハムマドSAWを通して我々に伝え教えられたものは、真の宗教、即ち、イスラームであり、その教えの中にある行いの内でも巡礼は、アッラーの御印の一つである。それ故、毎年、世界のあらゆる場所から巡礼者が集まる。イスラームの巡礼の様に人々を集めるだけの力は、人間には無く、それは、アッラーのみがなし得る事である。アッラーは、クルアーン・巡礼章において述べておられる。

「人々に、巡礼するように呼び掛けよ。彼らは、歩いてあなたの許に来る。あるいは、どれも痩せこけているラクダに乗って、遠い谷間の道をはるばるやって来る。」「それは、自らの御利益に参加し、また、定められた日の間、アッラーが彼らに与えられた家畜の上にアッラーの御名を唱え、それから、お前達は、それを食べ、また、困窮している者にも食べさせなさい。」(22章 27–28節)

イブン・アッバース師(平安を)は、預言者さまSAWの言葉を次のように伝えている。「アッラーが預言者イブラーヒーム(平安を)に、人々に巡礼を行うように伝えるように命じられた時、イブラーヒーム(平安を)は、私の声を皆に届かせる事がどうして出来ましょうかと申し上げた。あなた(イブラーヒーム)が呼び掛けて、それを皆に届けさせるのは、われの役目であると、アッラーはおっしゃられた。それで、イブラーヒーム(平安を)は、場所を定め立ち、人々よ、あなた方の主は、一つの家を選ばれたので、そこへ巡礼するようにと呼び掛けたのである。山々は平になり、その声は地上のあらゆる所に届き、その全てが男女の体内にまで行き渡り、あらゆるものがそれを聞き届け、そして頷いたと言うことである。そして、アッラーが巡礼をするのを承知なされた者たちが、審判の日まで、『おお、アッラー、私はあなたの御前に侍ります。』と言いつつ応えるのである。」

信者たちよ、巡礼するという意志を固め自らを清めた者は、巡礼のあらゆる行いについて預言者さまSAWをお手本としなさい。預言者さまSAWは、「あなたの巡礼は、私に真似て行いなさい。」と述べておられる。そうして行われた巡礼は受け入れられるであろう。預言者さまSAWは、述べておられる。「巡礼を行い、交接や悪事を行わなかった者は、母の胎内から生まれ出た日の様に(罪の無い状態に)戻るであろう。」 また、「小巡礼の後、次の小巡礼を行えば、その間の悪事は赦され、また、正しく巡礼を行えば楽園という報酬があるのみである。」と述べておられる。良い巡礼とは、預言者さまSAWがなされたものをお手本として、その一つ一つの行いに心を込め、悪事を慎み、他人に迷惑を掛けないように用心しつつ行うものである。

巡礼者は、巡礼での行事や行いを心得、それに従って全うするのが義務である。巡礼の柱となるものとは、イフラーム、即ち、巡礼ないし小巡礼を行う巡礼者の状態に入ることであり、その間には許されないこと、即ち、禁じられたことを控え、そして、アラファートの地に留まること、カアバの周回をお行い、サファとマルワとを往復することがある。それらを全うするに当たって、次の要件が必要不可欠である。イフラームの状態には、決められた領域ミカートに到達する前にはなっていること、ズール・ヒッジャ月9日の日没までアラファートの地に留まること、ムズダリファで夜を過ごすこと、ミナの谷に建てられた三つの石柱に小石を投げつけること(ジュムラート)、髪の毛を剃るか切ること、巡礼の方式に従い犠牲を献げること、ミナで夜を過ごすこと、カアバで別れの周回を行うことである。ズール・ヒッジャ月10日に石投げを終え、巡礼の方式に従い犠牲を献げた巡礼者はイフラームを解き、着衣は普段着に着替える。その時、交接以外の禁止は解かれる。各自のニーアに従い、翌日以降の石投げを終えて、マッカを去る前に、カアバで別れの周回を行ったなら、残りの禁止は解かれることとなる。

巡礼者たちは、沢山の信仰行為を行うこと、マッカに至り石投げまでの間タルビーヤを繰り返し唱えること、クルアーンを読誦すること、祈願すること、特にアラファートで多くの祈願をすることは、奨励されていることである。預言者さまSAWは、述べておられる。「最良の祈願は、アラファートの日に行う祈願である。そして、その日に私を含む巡礼者が唱える最良の言葉は、『アッラーの外に崇拝するものは無く、アッラーは、共同者の無い大権者で、称賛される御方であり、全能の御方であられる。』である。」 なお、「タルビーヤ」の意味は、「おおアッラー、私は、あなたの御前に侍ります。おおアッラー、比類なき御方、あなたの御前に侍ります。称賛、恩恵、大権はあなたのもの、比類なき御方、おおアッラー、私は、あなたの御前に侍ります。」である。それと、巡礼者たちは、自分の口をつく言葉に注意し、悪口や言い争いを慎むべきものである。

ムスリムたちは、アラファートの日のファジュル礼拝からズール・ヒッジャ月13日午後まで、タクビール、「アッラーは偉大なり。アッラーは偉大なり。アッラーの外に崇拝するものは無い。アッラーは偉大なり。アッラーは偉大にして称賛に値します。」を唱えるのがよい。また、巡礼者も、そうではないムスリムたちも、ズール・ヒッジャ月の最初の10日間には沢山の善行を積むがよい。預言者さまSAWが、「ズール・ヒッジャ月の最初の10日間の内に行う善行以上に、アッラーが好まれる善行は他には無い。」と述べられると、「アッラーの道の為のジハードよりもですか。」と問われた。預言者さまSAWは、「生命と財産を掛けて出掛け、それらを失った者のジハードを除けば、アッラーの道の為のジハードよりもです。」と答えられた。

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブー・バクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

アッラーよ、巡礼の条件が整ったなら、速やかに正しい巡礼を行う者であるように御導き下さい。

アッラーよ、あなたさまを愛し、預言者さま(祝福と平安を)を愛する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ、預言者ムハムマド(祝福と平安を)に従い、イスラームの教えを守る者にして下さい。

アッラーよ、私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。

アッラーよ、日本中に、世界中にイスラームを広められるように御力添え下さい。

アッラーよ、イスラームとムスリムたちの為に奉仕出来るように力と御加護を御与え下さい。

アッラーよ、病気の者たちを御治し下さい。仕事の無い者たちに清い仕事を御与え下さい。

アッラーよ、仕事に成功を、そして安心と安全を御与え下さい。 アミィーン

ホトバ要約.

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