アッラーを信頼するということ(2017年6月30日)

大塚マスジド 金曜日礼拝ホトバ 要約 (2017年6月30日)

―― アッラーを信頼するということ ――

あらゆる賞賛は、賞賛を受けるに相応しい御方であられるアッラーのもの。アッラーでなくして、人々が崇拝するものは存在せず、アッラーには共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。

信者たちよ、アッラーに思いを寄せなさい。アッラーは、クルアーン・婦人章において述べておられる。

「・・・われは、お前たち以前に啓典を与えられた者に、また、お前たち(ムスリム)に、『アッラーを畏れよ。』と命じた。・・・」(4章 131節)

何ものも、アッラーの御意志に従い動く。アッラーは、クルアーン・高壁章において述べておられる。

「・・・ああ、アッラーこそ、創造し統御される御方ではないか。万有の主アッラーに祝福あれ。」(7章 54節)

アッラーは、創造に際しあらゆる事象を整えられた。天地の全てに亘って、そこには、何の欠陥もないのである。アッラーは、あらゆる必要の源であり、クルアーン・アル・ヒジュル章において述べておられる。

「どのようなものでも、われに、その備えのないものはない。・・・」(15章 21節)

誠に、アッラーの豊かさは、無尽蔵であり、枯渇することなどあり得ない。預言者さまSAWは、述べておられる。「われアッラーのしもべたちよ、お前たちの最初の者、最後の者、人間やジン、それらがこぞって一箇所に立ち何かをせがみ、各人に望みのものを与えたとしても、われの持ち物が何一つ減る訳ではない。仮に減るにしても、大海原に一本の針を入れるようなものである。」 信者は、あらゆる願い事をアッラーだけに求めなさい。アッラーを心から信じて頼りにしなさい。あらゆるものがアッラーの許に戻ってゆくことを承知しなさい。

アッラーは、クルアーン・フード章において述べておられる。

「天と地の幽玄界は、アッラーのものであり、また、凡ての物事(の決定)は、アッラーに帰属する。だから、その御方に仕え、その御方を信頼しなさい。・・・」(11章 123節)

至高のアッラーは、信頼を寄せる者、頼りにする者を御助けになられる。

アッラーは、クルアーン・集団章及び開端章において述べておられる。

「アッラーは、しもべにとって万全(な守護者)ではないか。・・・」(39章 36節)

「私たちは、あなたさまにこそ崇め仕え、あなたさまにこそ御助けを請い願う。」(1章 5節)

アッラーを信頼する者は、あらゆる事柄にあってその御方に従おうとする。預言者ムーサー(平安を)がファラオを前にして述べた言葉がある。その言葉をアッラーは、クルアーン・ガーフィル章において述べておられる。

「・・・私は、自身のことはアッラーに委ねています。アッラーは、しもべたちを見守られます。」(40章 44節)

信者たちよ、アッラーを思い、そして、アッラーを崇拝すること、そのことは、全てのムスリムが求められていることである。預言者さまSAWは、述べておられる。「アッラーは、おっしゃられました。われは、わがしもべがそうであると信じているとおりの存在である。われを善良であると思うなら、そのとおりであり、われを悪辣と思うなら、そのとおりである。」 即ち、アッラーを善良であると思い、自分が良い時にも、悪い時にもアッラーを信じいなさいということである。アッラーを信頼することは、預言者や御使いの品性の一つであり、善良な人間についても、同様の品性が見いだされる。預言者イブラーヒーム(平安を)は、アッラーが命じられたことに従う人々にとっての立派なお手本である。アッラーは、クルアーン・雌牛章において述べておられる。

「主は、彼に向かって、『服従、帰依しなさい。』と仰せられた。彼は、『私は、万有の主に服従、帰依します。』と言った。」(2章 131節)

預言者イブラーヒム(平安を)は、アッラーによって、館カーバの建立を命じられた。それで、妻ハガルと赤子イスマイールとを連れて、不毛の谷間である砂漠の地へと出発した。その場所は、マッカであり、当時は、人も居なければ水も無い所であった。そこに着くと預言者イブラーヒーム(平安を)は、妻ハガルと赤子イスマイールの居場所を決めて、少しのナツメヤシが入った革袋と、何がしかの水の入った小さな革袋とを置いて、帰路につこうとしたのである。イスマイールの母は追いすがりながら、「イブラーヒームよ、誰もいない、何も無い、何の希望も無いこの谷間に二人を残し、どこへ行こうとするのですか。」と繰り返し何度も尋ねたが、イブラヒーム(平安を)は、振り返りもしなかった。「アッラーが、こうするように命じられたのですか。」と問うと、「そうだ。」と答えがあり、すると、イスマイールの母ハガルは、「それならば、アッラーが私たちを見捨てることはありません。」と言ったのであった。アッラーの御命令を快く受け入れるというイスマイールの母ハガルの強い信仰心は、山が大地に深く根を下ろすように、アッラーに対する深い信頼の証である。イスマイールの母ハガルは、ザムザムの聖水が赤子イスマイールの足元から湧き出て飲み水になろうとは、また、天使が降りてきて、「何もないと恐れることはありません。」と語りかけようとは、その時点では知らないのである。

信仰篤い者のもう一人の例は、品行が良く貞節な女性マルヤムである。結婚もしていないのに妊娠してしまい、、苦悩はするが耐えたのである。そこでは、神による不思議が起こったのである。とんでもないことを仕出かしたと、世間から非難され悩まされたが、アッラーは啓示を下され、マルヤムは、アッラーを信頼することによって苦悩から解放された。そのことについて、アッラーは、クルアーン・マルヤム章において述べておられる。

「食べ且つ飲んで、お前の目を冷しなさい。そしてもし、誰かを見たならば、『私は慈悲深き主に、斎戒の約束をしました。それで今日は、誰とも話は致しません。』と言ってやるがいい。」「それから、彼女は、彼(息子)を抱いて自分の(親族の)人々の許に帰ってきた。彼らは、言った。『マルヤムよ。お前さんは、何と大変なことをしてくれたのか。』」「ハールーンの姉妹よ、お前の父は悪い人ではなかった。母親も不貞の女ではなかったのだが。」「そこで彼女は、彼(赤ん坊である息子)を指さした。・・・」(19章 26–29節)

アッラーを信頼したからこそ、マルヤムは、生まれたばかりの赤ん坊を皆の許に連れて戻り、その子を指さしたのである。主が、赤ん坊に話をさせ、彼女の無実を晴らしてくれようとはその時点では、知る由もなかったのであるが。アッラーは、クルアーン・マルヤム章において、更に続けて述べておられる。

「・・・彼らは言った。『どうして私たちは、揺籠の中の赤ん坊と話すことが出来ようか。』」「(その時)彼(赤ん坊)は言った。『私は、誠にアッラーのしもベです。その御方は私に啓典を与え、私を預言者になされました。」「また、その御方は、私が何処にいようとも祝福を与えて下さいます。また、命のある限り礼拝を捧げ、喜捨をするよう、私に命じられました。」「また、(私を)自分の母に対する孝行者にさせられ、高慢で不幸な者になされません。」「また、私の出生の日、死去の日、復活の日に、私の上に平安がありますように。』」(19章 29–33節)

信者たちよ、アッラーを信頼すると共に、アッラーの御言葉聖典クルアーンで語られている事柄と行いについても、預言者ムハムマドSAWの導きについても、信頼を置かなければならない。もしも、困難に出遭ったならば、アッラーが救済して下されると信じなさい。そして、何かの間違いを犯したなら、アッラーは御赦し下さると信じて、御赦しを請いなさい。そのことについて、アッラーは、クルアーン・相談章において述べておられる。

「アッラーこそは、しもべたちの悔悟を受け入れ、様々な罪を御許し下される。お前たちの行いを御存知であられる。」(42章 25節)

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブー・バクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

アッラーよ、あなたさまを称讃し信頼し、あなたさまに感謝する者であるように御導き下さい。

アッラーよ、あなたさまを愛し、預言者さまSAW を愛する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ、預言者ムハムマドSAW に従い、イスラームの教えを守る者にして下さい。

アッラーよ、私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。

アッラーよ、日本中に、世界中にイスラームを広められるように御力添え下さい。

アッラーよ、イスラームとムスリムたちの為に奉仕出来るように力と御加護を御与え下さい。

アッラーよ、病気の者たちを御治し下さい。仕事の無い者たちに清い仕事を御与え下さい。

アッラーよ、日々の生活に活力と喜びを、そして安心と安全を御与え下さい。 アーミィーン

ホトバ要約.

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