良い言葉から得られるもの(2017年4月21日)

大塚マスジド 金曜日礼拝ホトバ 要約 (2017年4月21日)

―― 良い言葉から得られるもの ――

あらゆる賞賛は、賞賛を受けるに相応しい御方であられるアッラーのもの。アッラーでなくして、人々が崇拝するものは存在せず、アッラーには共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。

信者たちよ、昨今、あらゆるところで人々が集まっては慎みの無い話に興じているのが見受けられる。そこでの会話の内容と言えば、殆どが無駄話であり、中にはむしろ有害なものすらある。そうした会話の為に、アッラーが人間に言葉というものを授けられたのではないし、そこでは言葉というものが、アッラーからの素晴らしい贈り物として感謝されるはずもない。アッラーは、クルアーン・婦人章において述べられておられる。

「彼らのひそひそ話をする集まりのほとんどは、益のないものである。但し、施しや善行を勧め、あるいは人々の間をとりなす為のものは別である。アッラーの御悦びを求めてこれを行う者には、われは、いずれ偉大な報酬を与えるであろう。」(4章 114節)

イスラームにとって、対話はとても重要なものである。対話は、人々の考えや心に影響を与え、対話を通じて道徳的はものも、その反対のものも社会に広まってゆくものである。人は誰でも、話をしようとする前に、「今話そうとしていることが、自分にとってどれ程の必要があるのか。」と、自らに問わなければならない。本当に必要であると思うならば、話をするが良かろう。そうでないならば、沈黙を保つのがより良いことである。なぜならば、必要のない話をしないでいることは、大きな報酬を得る為の信仰行為の一つだからであり、言葉を慎むことは、何にも勝るものだからなのである。

気ままな会話というものは、人を考えの足らない者へと導きがちである。そうした人の多くは、悪い集まりに加わり、人々を益にならない会話に導いて行くものである。実は、喋っている本人が喋っていることが何なのかを知らず、更には、その言っている事が及ぼす影響について考えようとしないのである。そのことについて、預言者さまSAWは、「悪魔があなたの許から遠ざかっているように、そして自らの信仰行為の実践を容易にする為に、ずっと沈黙を保ちなさい。」と述べておられる。また、預言者さまSAWは、「心が正しいものとなるまでは、アッラーの教えを正しく信じられる者とは言えない。そして、言葉が正しいものとなるまでは、心が正しい者であるとはいえない。」と述べておられる。正しくありたいならば、一番大事なことは、自分には関係が無い事柄について関わろうとしたり、巻き込まれたりしないことである。預言者さまSAWは、「イスラームの教えを立派に実践している人の特徴は、自分に関係のないことに関わろうとしないことである。」と述べておられる。

必要のない軽率なことから遠ざかっていることは、成功への入り口に差しかかっているということである。

アッラーは、クルアーン・信者たち章において述べておられる。

「信者たちは確かに勝利を勝ち取る。」「彼らは礼拝を敬虔に行い、」「虚しいことを避け、」(23章 1–3節)

イスラームでは、軽率で必要のない会話は、実態のない悪いものであり、避けるべきものであると教える。実際に、それを避ける多くの者は、アッラーの許では高い位階にあり、逆に、それを好む多くの者は、アッラーの許では懲罰を受けることになり兼ねない。預言者さまSAWは、「しもべが人の笑いを得るだけを目的に言葉を発するなら、天上と地上の距離ほども地獄へ近付く原因をつくることとなる。人は足でつまずくよりも、むしろ、自分の言葉でつまずく可能性が高いものである。」と述べておられる。

親切な言葉は、友にも敵対者に対しても好ましいものである。友に対しては、そうした言葉は良い関係を醸し出し、友情を持続させるものである。そして、悪魔が仕掛ける罠を遠ざけるものとなる。

アッラーは、クルアーン・夜の旅章において述べておられる。

「われのしもべに告げなさい。『彼ら(ムスリム)は、何事でも最も丁寧にものを言いなさい。』 悪魔は彼らとの間に(争い事)の種を蒔く。誠、悪魔は人間の公然の敵である。」(17章 53節)

親切な言葉は、敵対者に対しては、敵意の勢いを弱いものとし、その後には、敵意や悪意を和らげ、挙句の果てには、敵意や悪意を殆ど無いものにしてしまう。

アッラーは、クルアーン・フッスィラ章において述べておられる。

「善と悪とは同じではない。一層の善行で悪を追い払え。そうすれば、互いの間に敵意がある者でも親しい友のようになる。」(41章 34節)

正直で親切な言葉の別な効用としては、人を謙虚で明るい態度をいつでもとれるようにするというものがある。預言者さまSAWは、「人は物によって他人を慕わせる事は出来なくても、正直な態度や微笑みと、親切な良い行いによって、それが出来るものである。」と述べておられる。 アナス・ビン・マーリク師(平安を)によれば、「預言者さまSAWが、『どうすれば、結果として天国に入る事となるでしょうか。』と問われ、『人々に施しをし、平安の挨拶をよくし、近親者との関係を良く保ち、人々が眠っている真夜中に礼拝をすることです。そうすれば、安心の中に天国に入ることでしょう。』と答えられた。」ということである。

アッラーは、クルアーン・識別章及び物語章において述べておられる。

「慈悲深き御方のしもべたちは、謙虚に地上を歩く者。また、無知の輩(多神教徒)が話し掛けても、『平安あれ。』と言う者である。」(25章 63節)

「詰まらない話を耳にするとき、彼らは身を引いて言う。『私たちには、私たちの行いがあり、あなた方には、あなた方の行いがある。あなた方の上に平安あれ。私たちは、真理を拒む者を相手にはしない。』」(28章 55節)

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブー・バクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

アッラーよ、無駄話に興ずることなく、親切で良い言葉を語れる者であるように御導き下さい。

アッラーよ、あなたさまを愛し、預言者さまSAWを愛する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ、預言者ムハムマドSAWに従い、イスラームの教えを守る者にして下さい。

アッラーよ、私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。

アッラーよ、日本中に、世界中にイスラームを広められるように御力添え下さい。

アッラーよ、イスラームとムスリムたちの為に奉仕出来るように力と御加護を御与え下さい。

アッラーよ、病気の者たちを御治し下さい。仕事の無い者たちに清い仕事を御与え下さい。

アッラーよ、日々の生活に活力と喜びを、そして安心と安全を御与え下さい。 アーミーン

ホトバ要約.

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