宗派対立や差別の意識があってはならない(2017年3月3日)

大塚マスジド 金曜日礼拝ホトバ 要約 (2017年3月3日)

―― 宗派対立や差別の意識があってはならない ――

あらゆる賞賛は、賞賛を受けるに相応しい御方であられるアッラーのもの。アッラーでなくして、人々が崇拝するものは存在せず、アッラーには共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。

信者たちよ。至高のアッラーは、一人の人間から人々を創造なされる。人間は皆、アーダムの子孫であり、そのアーダムは、泥から創られたのである。アッラーはクルアーン・部屋章において述べておられる。

「人びとよ、われは、一人の男と一人の女からお前たちを創り、種族と部族に分けた。これは、お前たちを、互いに知り合うようにさせる為である。アッラーの御許で最も貴い者は、お前たちの中の最も主を畏れる者である。誠、アッラーは、全知であられ、あらゆることに通じておられる。」(49章 13節)

クルアーンのこの章節が意味するものとは、人は、人と人との間での協力、相互理解、建設的対話、親切、人としての尊厳と権利の尊重を基底において、進歩的な人間関係に重きを置くことが大事であり、それが実現できるということである。また、人と人と、文化と文化とが相互に交流をはかりつつ、派閥対立による紛争を避け、相互の文化の相違と意見の相違を認め合うことが大事である。理念、人種ないし宗教の違いが存在するのは、神の御計らいによるものであり、アッラーの御印の一つである。

アッラーはクルアーン・ビザンチン章及びフード章において述べておられる。

「また、アッラーが、諸天と大地を創造なされ、お前たちの言語と、肌色を様々異なったものとされているのは、その御方の御印の一つである。誠、その中には、知識ある者への印がある。」(30章 22節)

「また、お前たちの主の御心によれば、人びとを一つのウンマになされたであろう。だが、彼らは反目しあっている。」「お前の主が慈悲を掛けられる者は別である。主は、そうなるように、彼らを創られた。・・・」(11章 118–119節)

誠に、イスラームは、人種や種族、肌の色によって差別をすることなく、人に人間としての尊厳を重んじることを命じている教えである。アッラーの御使いSAWは、「別れの説教」において述べておられる。「・・・皆よ!主は唯一であられ、あらゆる人間は、アーダムの子孫である。アラブが非アラブに優るとか、黒人が白人に、白人が黒人に優るということは無い。優劣があるとすれば、それは神を崇拝する心においてである。・・・」 そして、預言者ムハムマドSAWは、人と人との融和の基盤としてマディナ憲章を定められた。その概要は以下のとおりである。マッカからマディナの移住者(ムハジリーン)とマディナの受入れ者(アンサール)は、一つの共同体(ウンマ)を形成する。信者の間の紛争は、アッラーの教えにてらして解決の方法を探り、最終的には、ムハムマドSAWの調停に委ねる。ユダヤ教徒は、敵対行為がない限りウンマとの共存が許される。この憲章が機能した結果、愛と平安を基底に置く教えであるイスラームによる秩序が支配し、マディナの地は、安全で平穏なオアシスとなった。

信者たちよ。至高のアッラーは、イスラームに従い、イスラームから外れた道に従ってはならないと教えておられる。アッラーはクルアーン・家畜章において述べておられる。

「誠、これは、われの正しい道である、それに従いなさい。(外の)道に従ってはならない。それらは、その御方の道からお前たちを離れ去らせるであろう。・・・」(6章 153節)

宗教宗派を重要視する姿勢がはびこると、それを支持する心理をあおり、暴力や流血を合法的であるとし、他人を害することを正統であると思い勝ちとなり、そのことが危惧される。そんなことが正当であると思い違いした者たちは、至高のアッラーが御赦しであると勘違いし、アッラーが御満足に違いないと思い込み、紛争や戦闘を呼びかけてしまう。それは、道を外れた極めて重大な悪事である。そんな道を許すことは、真理から離れてゆくことであり、真理を外れた者の末は、審判の日に、最大の失敗者となるということである。失敗者とは、火獄に落とされる者ということである。アッラーはクルアーン・洞窟章において述べておられる。

「即ち、彼らは、自分では善いことをしていると考えているが、現世の生活においての努力が、全て間違った道に行ってしまうような者たちである。・・・」(18章 104節)

信者たちよ。信者たちは、一つの集団として堅くまとまり、仲たがいや分裂があってはならないと、至高のアッラーは、命じておられることを知りなさい。クルアーンからの教えに従い、預言者さまSAWは、派閥にこだわる者から自らを遠ざけ、狂信的なものについては、それがいかなる形態のものであれ拒否された。その実例として、移住者ムハジリーンと、受入れ者アンサールが仲たがいしたことがあり、一方が、「おい、アンサールよ!」と呼びかけ、もう一方が、「おい、ムハジリーンよ!」と、呼びかけるのを耳にされた預言者さまSAWは、「そんな呼びかけ方は止めなさい。」と言われたという。聖典クルアーンと御使いSAWのスンナに従うことが出来るようにアッラーに祈願しようではないか。御赦し下さる御方アッラーに御赦しを祈願しようではないか。

信者たちよ、最も大事なことは、至高のアッラーの教えに従うことである。至高のアッラーの教えを守ることである。預言者さまSAWは、「誠に、アッラーは、人々の外見や財産にではなく、心や行いを見られる。」と言われた。イスラームは基本的には寛容である。その精神を徐々に浸みこませ心を養い、平和的な共存社会が実現する方向に向かうことが望まれる。差別と宗派意識の故に闘争を繰り返す社会に対して、このことを投げかける必要があるというものである。

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブー・バクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

アッラーよ、宗派対立や差別の意識を湧かせること無く、イスラームを守る者であるように御導き下さい。

アッラーよ、あなたさまを称讃し、あなたさまに感謝する者であるように御導き下さい。

アッラーよ、あなたさまを愛し、預言者さまSAW を愛する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ、私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。

アッラーよ、日本中に、世界中にイスラームを広められるように御力添え下さい。

アッラーよ、イスラームとムスリムたちの為に奉仕出来るように力と御加護を御与え下さい。

アッラーよ、日々の生活に活力と喜びを、そして安心と安全を御与え下さい。 アミィーン

ホトバ要約.

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