物事を相談することの大切さ(2017年1月6日)

大塚マスジド 金曜日礼拝ホトバ 要約 (2017年1月6日)
―― 物事を相談することの大切さ ――

あらゆる賞賛は、賞賛を受けるに相応しい御方であられるアッラーのもの。アッラーでなくして、人々が崇拝するものは存在せず、アッラーには共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。

信者たちよ。アッラーを畏れなさい。至高のアッラーが御悦び下さることを念頭に置き行動しなさい。

至高のアッラーは、クルアーン・イムラーン家章において述べておられる。

「お前たち信仰する者よ、十分な畏敬の念でアッラーを畏れなさい。お前たちは、ムスリムではなしに死んではならない。」(3章 102節)

信者たちよ。物事を相談し合うことは、集団をまとめ上げてゆく上での基本的な要素であると心得なさい。そのことは、その集団や社会が繁栄する上での必要不可欠のものである。実のところ、主は、御使いSAWに対して、教友たちと相談を持つようにと命じておられる。御使いSAWは、主に直接支えられてはいるが、教友たちを然るべき役職に就けそれぞれの意見を聞くということをためらわなかった。それ故、教友たちは御使いSAWを愛し、信頼し、指導と教えを快く受け入れ従った。アッラーは、クルアーン・イムラーン家章において述べておられる。

「アッラーの御恵みがあればこそ、あなた(ムハムマド)は、彼らに優しくした。もしも、あなたが薄情で心が荒々しかったならば、彼らは、あなたの許から離れ去ったであろう。だから、彼ら(の過ち)を許し、彼らの為に(アッラーの)御赦しを請いなさい。そして、あらゆる物事ついて彼らと相談しなさい。いったん決ったならば、アッラーを信頼しなさい。誠に、アッラーは、信頼する者を愛される。」(3章 159節)

互いに相談し合った上で、人々を指揮してゆくことの大切さがこの章節で語られている。相談し決めることは、人々が心を合わせ正しい方向へ向かう為に必要不可欠である。また、問題解決に当たっては、その問題に係わる色々な意見を持った人々による意見交換と協議の機会を持つべきである。そして、相談し合うということを通して、人々の社会性を高め、教育を推し進め、良い習慣に導き、義務を認識し、責任を負うという意識を高める。

信者たちよ。集団ないし、社会の様相に係わる二つの例が、クルアーンに語られている。一方は、相談を重視しない集団であり、もう一方は、物事を相談して決める集団である。一つは、エジプトにおいて長年にわたり莫大な富を支配したファラオについてである。巨万の富を手にしたことにより、ファラオは、高慢となり虚栄に明け暮れたのである。アッラーは、クルアーン・金の装飾章において述べておられる。

「そして、フィルアウン(ファラオ)は、人々に宣告した。『我が民よ、エジプトの国土と、これら足もとを流れる川は、我のものではないか。そなたたちに(そんなことが)分らないはずはない。」(43章 51節)

やがて、アッラーは、ファラオとその民たちを正しい道に導く為に、モーゼとアローン(両人に平安を)を遣わした。ファラオは、これまでのやり方にこだわり守ろうとし、異なる考え方に耳をかさず、変えることを断固として拒否した。そして、大層大柄であった。アッラーは、クルアーン・ガーフィル章において述べておられる。

「フィルアウンの一族の中で、こっそり信仰している一人の信者が言った。『[私しの主はアッラーである。]と言ったに過ぎないのに、男を一人殺すのですか。確かに男は、あなたがたの主から明証をもたらしたのであり、もしも、男が嘘付者であれば、その嘘は、その男自身の身に降りかかり、その男が真実を言っているのならば、その男が警告することの一部分はあなたがたの身の上に降りかかるでしょう。誠に、アッラーは、無法者と嘘付者を御導きになられない。』」「『我の民よ。今、皆は、この地で勝ち誇り、主権は有している。だが、アッラーからの災難がを下るとき、誰が私たちを救えるでしょうか。』 フィルアウンは言った。『我は(自分の)見えるところを、皆に示すだけである。また、(それが)皆を、正しい道に導くのだ。』」(40章 28–29節)

相談することの重要性を教えられながら知ろうとはしないことが、それを受け入れない理由であった。その無知な状況に対して、相談することの重要性に気付き受け入れた集団についてクルアーンが取り上げている。相談することが、集団の前進と繁栄に寄与したのである。それは、賢明な女性指導者に牽引されたシバの王国のことである。預言者スレイマーン(ソロモン)が主の御意志として、シバの女王と市民の為にイスラームへの改宗を誘い掛けた時のものである。アッラーは、クルアーン・蟻章において述べておられる。 

「彼女(シバの女王)は言った。『長老たちよ、誠に、尊い手紙が私の許へ届けられました。』」「『誠に、それは、スライマーンから、慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において送られたもの。』」「『それは、こう言っている。あなたがたは、私に対して高慢であってはなりません。(真の教えに)服従して私の許に来なさい。』」「彼女は、言った。『長老たちよ、この事について、私に意見を聞かせて下さい。あなたがたが発言するまでは、私は、事を決定しないでいましょう。』」「彼ら(長老たち)は言った。『私たちは、力量もあり、強力な武勇も授かっています。だが、大命はあなたさまの手にあります。どうご命令なさるか、よくお考え下さい。』」(27章 29–33節)

相談の結果正しい判断を下し、女王と市民は報いられた。その王国は繁栄を続け、アッラーを信じる結果栄誉を得て後世に国の名を残すのである。アッラーは、クルアーン・蟻章において述べておられる。

「・・・彼女は、『主よ、誠に、私は、自ら過ちを犯しました。(今)私は、スライマーンと共に万有の主に服従、帰依いたします。」と言った。」(27章 44節)

信者たちよ。相談ごとの重要性を知って受け入れた集団と、かたくなに受け入れなかった集団についての物語をクルアーンの中に見た。クルアーンは、相談ごとの大切さを更に取り上げている。

アッラーは、クルアーン・相談章において述べておられる。

「また、主(の呼びかけ)に答えて礼拝の務めを守る者、互いに事を相談し合って行う者、われが授けたものから施す者、」(42章 38節)

大切な行いである礼拝と喜捨とに並べて相談の大切さが述べられていることに注目しようではないか。アッラーに信頼を寄せ帰依する者たちにとって物事を相談することがいかに大切なことであるかを汲み取ることとしたい。それは、ムスリムにとって、大切な事柄である。預言者さまSAWは、述べておられる。「ムスリムたちのことに関わろうとしない者は、ムスリムとはいえない。」 ムスリムからなる集団に所属しているのであるなら、ムスリムの一人として相談ごとに参加し話し合いをしたり、率先して集団の為の事柄に参加し、行動をとるということである。日和見であってはならない。

信者たちよ。自分に得意分野があるなら、経験を生かしそれをもって集団を導いてゆくことが各自に要求されている。そうした人物の例として、預言者ユースフのこがクルアーンに取り上げられている。ユースフは、誤解によって牢屋につながれるのであるが、知恵者であることが王の側近に知られた結果、牢にありながら収穫と財政の予測を見事にやってのけたのである。そのことが王の耳に達し、ユスフは、王より面談を求められた。

アッラーは、クルアーン・ユースフ章において述べておられる。

「(これらの報告を聞いて)王は、言った。『彼(ユースフ)を我の許に連れて参れ。我は、側近として彼を引き立てよう。』 そこで、王は、ユースフと話し合い、そして、言った。『ただ今、そなたを我の側近として、確かに取り立てる。信頼され高位につけられるということである。』」「彼(ユースフ)は言った。『私をこの国の財務(の管理者)に任命して下さい。私は、誠に、知識のある管財者です。』」(12章 54–55節)

要求される知識、知恵、経験に加えて、正直で善良であることが大事である。真心をもって相談事に加わるということである。良い地位につくことを望むのはなく、その地位につくことで市民の為に力を発揮できることを喜びとすべきである。集団の為に良くあろうと望むなら、アッラーはきっと道を示し、努力に報いて下される。

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブー・バクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

アッラーよ、物事を相談することの大切さを心から分かる  者であるように御導き下さい。

アッラーよ、あなたさまを称讃し、あなたさまに感謝する者であるように御導き下さい。

アッラーよ、あなたさまを愛し、預言者さまSAW を愛する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ、私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。

アッラーよ、日本中に、世界中にイスラームを広められるように御力添え下さい。

アッラーよ、イスラームとムスリムたちの為に奉仕出来るように力と御加護を御与え下さい。

アッラーよ、日々の生活に活力と喜びを、そして安心と安全を御与え下さい。 アミィーン

ホトバ要約.

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