人としての務めを果たし、恩を忘れないこと(2016年11月18日)

大塚マスジド 金曜日礼拝ホトバ 要約 (2016年11月18日)

―― 人としての務めを果たし、恩を忘れないこと ――

あらゆる賞賛は、賞賛を受けるに相応しい御方であられるアッラーのもの。アッラーでなくして、人々が崇拝するものは存在せず、アッラーには共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。

信者たちよ、至高のアッラーは、必要な時に他人に対して奉仕するように人間を創られた。アッラーは、自発的に協力する性質と、皆が活気あふれるようにある為に互いに力を出し合う性質を人間に授けられたのである。それは、至高のアッラーの御命令のとおりの良い作法をきちんと果たすということであり、それは、人間が要求されている事柄である。御使いムハムマドSAW は、「私は、良い作法を完全に守る為に遣わされた。」と述べておられる。良い作法とは、信頼できるということであり、信頼は、その個人が約束を守ることに駆り立て、人として人々の信用と尊敬を獲得することである。また、信頼は、人々の間の愛を強め、親密さを強くするものであり、そのことは、人々の関係を良好に導く要素である。至高のアッラーは、約束を守りなさいと教えておられ、クルアーン・家畜章において述べておられる。

「・・・そして、アッラーとの約束を果しなさい。このように、その御方は、命じられた。きっと、お前たちは、心に留めるであろう。」(6章 152節)

アッラーとの約束を守ることは、心からの信仰行為を行うこと、服従すること、誠実であること、悪事を避けることに通じるものであり、アッラーは、クルアーン・ヤースィーン章において述べられておられる。

「アーダムの子孫よ、悪魔に仕えてはならないと、われは、お前たちに命令しなかったか。その者は、お前たちの公然の敵である。」「お前たちは、われに仕えなさい。それこそ、正しい道である。」(36章 60–61節)

アッラーに服従することの現われとは、約束を守り、自分の公正さを維持することである。

アッラーは、クルアーン・食卓章において述べておられる。

「お前たち信仰する者よ、約束を守りなさい。・・・」(5章 1節)

そして、契約というものは、人々が売買等の商活動を行う上での義務としての拘束力を持つものである。

アッラーは、クルアーン・詩人たち章において次のように述べておられる。

「(御使いシュアイブ(平安を)は言った。)『計量を十分に与え、損をさせてはなりません。」「正確な秤で計り、」「他人のものを騙し取ってはなりません。また、迷惑をかける行いをして、地上を退廃させてはなりません。』」(26章 181—183節)

信者たちよ、御使いムハムマドSAW は、「あてにならない者というものは、信仰心が足りないのである。」と述べておられる。至高のアッラーは、誠実な者の見本として預言者イブラーヒーム(平安を)を取り上げ、クルアーン・星章において述べておられる。

「また、(約束を)完全に果たしたイブラーヒームのことも。」(53章 37節)

御使いイブラーヒーム(平安を)は、主の御命令を守り、禁じられたことには手を染めない人物であり、アッラーからの啓示を完全に伝道された。御使いイブラーヒーム(平安を)は、言行により人々を導くのに相応しい人物であった。アッラーは、クルアーン・蜜蜂章において述べておられる。

「そこで、われは、あなたに啓示して、『純正な、イブラーヒームの導きに従え。』と(告げた)。彼は、偶像信者の仲間ではなかった。」(16章 123節)

御使いイスマーイール(平安を)もまた、約束を全うする、お手本に値するであった。

アッラーは、クルアーン・マルヤム章において述べておられる。

「また、イスマーイールのことを、この啓典の中で述べよ。誠に、彼は約束したことに忠実で、使徒であり預言者であった。」「彼は、いつもその一族に礼拝と喜捨を命令し、主が愛される一人であった。」(19章 54–55節)

御使いイスマーイール(平安を)は、主との約束、人々との約束を果たすのに、後れを取ることはなかった。主の御命令に対して忠実であった。父親に従順であった。そして、家族たちには、至高のアッラーに従うようにと誠意をもって教えた。

信者たちよ、御使いムハムマドSAW は、約束に誠実で、契約を守る人々にとっての完璧なお手本である。そして、彼SAW は、妻ハディージャ・ビント・フワイリド(平安を)への感謝を忘れなかった。その女性は、夫SAW を金銭的に助け、人として信じ、生涯最良の妻であった。彼女は、夫SAW を変わることなく尊敬し、夫SAW を怒らせることはなかった。御使いSAW は、常に妻を評価し、妻の親切に感謝していた。彼女の死後も、彼女の善良な行いを忘れず、彼女の親戚、知人たちを大事にし続けた。アーイシャ・ビント・アブーバクル(平安を)は、物語っている。「御使いSAW は、或る老婆がやって来た時に、『いかがですか。その後、いかがですか。』と声をかけられると、老婆は『御使いさまよ、お陰様で達者です。』と答えられた。老婆が帰った後で、私が、御使いさまSAW に、『御使いさまよ、先ほどの老婆をどうしてあのように親切に声を掛けられるのですか。』と問うと、御使いさまSAW は、『アーイシャよ、あの老婆は、ハディージャが生きていた時分良く訪ねて来てくれた。知り合いに親切するという教えを守ることは、敬虔さの一部です。』と言われた。

信者たちよ、恩師に感謝することは大事であり、恩師を尊敬し、恩師の為に祈るべきものである。また、友達にはお世話になっているものであるから、友達に感謝するのは当然のことである。友達から受けた親切を忘れず、友達の過ちは隠してあげて、良いお付き合いを続け、感謝し報いるべきものである。アウドッラー・ビン・ウマール(平安を)についてのこんな物語が伝わっている。彼が、マッカを出て旅や散策をする時には、頭にはターバンを巻き付け、ロバを連れ、時には乗ったりしていた。そんな或る時、砂漠に住むアラブに出会い、『あなたは、誰それだろう。』と尋ねた。『その通りです。』との答えがあると、ロバと頭のターバンとをその砂漠のアラブに上げてしまった。後になって、ウマール(平安を)の友が、気にいっているロバとターバンとなぜあの砂漠のアラブに上げてしまったのかと問うと、ウマール(平安を)は、以下のことを例に挙げた。預言者さまSAW は、「人に親切にする中には、父親と仲良かったことにより、その子供には親切にするというものがある。」と言っておられた。即ち、その砂漠のアラブの父親と、ウマール(平安を)とは友達であったということである。

信者たちよ、契約や約束を守ることは、ムスリムの務めの一つである。親切に感謝するのも、ムスリムの務めの一つである。預言者さまSAW は、次のように述べておられる。「何かを頂いたら、余裕があるならお返しをすべきである。お返しをするだけの余裕がないなら、感謝すべきである。恩人を褒め称えることもまた、感謝の現われである。」

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブー・バクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

アッラーよ、約束を守り、恩に感謝する者であるように御導き下さい。

アッラーよ、信仰心の篤い者であるように御導き下さい。

アッラーよ、あなたさまを称讃し、あなたさまに感謝する者であるように御導き下さい。

アッラーよ、あなたさまを愛し、預言者さまSAW を愛する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ、預言者ムハムマドSAW に従い、イスラームの教えを守る者にして下さい。

アッラーよ、私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。

アッラーよ、日本中に、世界中にイスラームを広められるように御力添え下さい。

アッラーよ、イスラームとムスリムたちの為に奉仕出来るように力と御加護を御与え下さい。

アッラーよ、病気の者たちを御治し下さい。仕事の無い者たちに清い仕事を御与え下さい。

アッラーよ、日々の生活に活力と喜びを、そして安心と安全を御与え下さい。 アミィーン

ホトバ要約.

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