四つの聖月とアーシューラーの日(2016年10月7日)

大塚マスジド 金曜日礼拝ホトバ 要約 (2016年10月7日)

―― 四つの聖月とアーシューラーの日 ――

あらゆる賞賛は、賞賛を受けるに相応しい御方であられるアッラーのもの。アッラーでなくして、人々が崇拝するものは存在せず、アッラーには共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。

信者たちよ、アッラーは、クルアーン・悔悟章で述べておられる。

「誠、アッラーの御許では、月の数は12ヶ月である。アッラーが天と地とを創造なされた日に、聖なる書巻の中に(記されて)ある。その内、四つが聖なるものである。それが正しい教えである。それ故、その聖月中に、お前たちは、自分自身に不正をはたらいてはならない。・・・」(9章 36節)

アッラーは、幾つかの月に、他の月以上の恩典を与えられた。ラマダーン月を、どの月よりも徳の高い月となされ、その月は、クルアーンが下され、そして、最初に啓示された月であり、御赦しを多く頂ける月であり、火獄の火から遠ざかる機会を秘めた月である。実は、ラマダーン月は、イスラームが確立する以前の時代にも人々が神の栄光を讃える月ではあったが、イスラームにあっては、この上ない月として位置づけられた。また、上に掲げた章節では、アッラーが天地を創造なされ、太陽と月を軌道に乗せられた事について述べられた。アッラーは、クルアーン・悔悟章において、「…アッラーの御許では、月の数は12ヶ月である。…」(9章 36節)と述べておられるのは、太陽と月を軌道に乗せられた結果として明るい昼と暗い夜とがあるのであり、昼と夜とが交互にくることによって日と月があり、アッラーは、月の数を12と定められたということである。アッラーは、クルアーン・悔悟章において、「…その内、四つが聖なるものである。…」(9章 36節)と述べておられる。預言者さまSAWは、「訣れの説教」において述べておられる。「…人々よ、(聖月の)延期、変更は不信仰を増長する。アッラーが神聖となされた期間の帳尻を合わせる為に、或る年にはそれ(聖月の変更)を合法とし、或る年は、それを神聖不可侵とする不信仰者は、それによって迷いに陥っている。彼らは、合法なものを非合法とし、非合法なものを合法とする。アッラーが天地を創造された時と同じように、月日は循環しているのである。アッラーの御許での月の数は12である。その内4ヶ月は神聖な月であり、それは連続した3ヶ月ズルカエダ月、ズルヒッジャ月、ムハッラム月、そして、ジュマーダー月とシャアバーン月の間にあるラジャブ月である。…」 そして、預言者さまSAWは、述べておられる。「ラマダーン月の断食斎戒に次いで価値ある断食斎戒は,ムハッラム月のものである。また、義務の礼拝に次いで良い礼拝は,真夜中のものである。」

ムハッラム月の徳の高さとして、10日目の「アーシューラーの日」がその月の中にある事が上げられる。アーシューラーの日の断食斎戒について、預言者の妻アイシャーさま(平安を)は、述べている。「クライシュ族(預言者さまの一族)は、ジャーヒリーヤ時代(預言者さまSAWに啓示が下される以前の時期ないし時代)、アーシューラーの日に断食斎戒を行っており、御使いさまSAWもそれを行っておられた。それは、マディーナに移られてからも続けられ、御使いさまSAWは、人々にもその断食斎戒の実行を勧めておられた。しかしラマダーン月の断食斎戒が義務となってから、御使いさまSAWは、『アーシューラーの断食斎戒は望む者は行い、望まない者は行わなくてよい。』と申された。」 そして、イブン・アッバースは、伝えている。「アッラーの御使いSAWがマディーナに移住され、ユダヤ教徒たちがアーシューラーの日に断食斎戒を行っているのをお知りになった。アッラーの御使いSAWは、彼等に『あなた方はどうして今日断食斎戒をするのか。』と問われた。彼らは、『今日はアッラーがムーサーと彼の民族を救われ、ファラオとその配下の者たちを溺死させた意義のある日です。それでムーサーは感謝のために断食斎戒を行いました。従って私達もこの日、断食斎戒を行うのです。』と言った。アッラーの御使いSAWは、『我々こそ(それ即ち、断食斎戒をするのに)よりふさわしい。我々こそムーサーとの関係はより密接である。』と申されて自らその日の断食斎戒を行い、人々にも勧められた。」 アーシューラーの日に断食斎戒をすることによる徳とは何であるかを問われ、預言者さまSAWは、答えられた。「この断食斎戒によって、この一年間の過ちを償うことを、アッラーが御取り計らい下さるだろうと期待している。」 また、預言者さまSAWは、述べておられる。「来年も生きているなら(ムハッラム月の10日に加えて9日にも断食斎戒を行いたいものだ。」 それは、ユダヤ教徒が行う断食斎戒はアーシューラーの日にのみ行うものであり、我々ムスリムがムハッラム月10日に加え9日にも断食斎戒を行うことでユダヤ教徒との違いを意識して示すということである。従って、これらの二日間の断食斎戒を行おうではないか。しかし、これらの日の断食斎戒が困難であれば、この月即ちムハッラム月の内のいずれかの月曜日と木曜日の2日間、ないし、月の半ばである13日から15日の3日間行うがよかろう。そうする事が将来への備えとなるだろう。アッラーは、クルアーン・地震章において次のように述べておられる。

「一微塵の重さでも、善を行った者はそれを見る。」(99章 7節)

アッラーは、クルアーン・悔悟章において、「・・・それが正しい教えである。・・・」と述べておられるが、それがアッラーの教えであり、正しい道であるから従いなさいということである。更に、アッラーは、クルアーン・悔悟章において、「…その聖月中に、お前たちは、自分自身に不正をたらいてはならない。…」(9章 36節))と述べておられるが、一年のいずれの月にも過ちを犯してはならないのであるものの、特に、聖月には過ちを犯すことがないように留意しなさいと強調されているのである。争ったり、悪事をはたらいたりとの過ちを犯さないようにということである。何故ならば、聖月には、アッラーは一つの事に対しても多くの恩典を御用意なされ、良いことに対する恩典が多い代わりに、御命令に従わない事に対する懲罰も倍加されると言うことだからである。それらの四つの月が聖月と呼ばれる所以は、他の時よりも、行いに対する評価が重いということであり、アッラーは、そのような位置づけをなされたということである。不正の中で、最も大きな不正とは、アッラーに同等のものを並び置く事である。加えて、不正とは、不当な殺人や虐待のことを意味しており、それは極めて大きな罪である事を知りなさい。ジャービル・ビン・アブドッラー(平安を)は、アッラーの使徒SAWが次のように語られたと伝えている。「不当な殺人や虐待の罪を犯すことを恐れよ、なぜなら、それは、復活の日に闇を招くことになるからである。また、強欲を恐れよ、なぜなら強欲は、以前の者たちを滅ぼす原因となったからだ。それ即ち強欲は、彼らを扇動して血を流させ、彼らに果たされた禁止事項を犯してしまったではないか。」 

アッラーは、クルアーン・ユーヌス章において次のように述べておられる。

「誠、アッラーは、決して人間を害されない。だが、人間は自らを害する。」(10章 44節)

アッラーは、御自身にさえ虐待することを禁止しておられ、我々にも虐待を禁じておられる。

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブー・バクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

アッラーよ、四つの聖月とアーシューラーの日の大切さを知る者であるように御導き下さい。

アッラーよ、あなたさまを称讃し、あなたさまに感謝する者であるように御導き下さい。

アッラーよ、あなたさまを愛し、預言者さまSAW を愛する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ、預言者ムハムマドSAW に従い、イスラームの教えを守る者にして下さい。

アッラーよ、私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。

アッラーよ、日本中に、世界中にイスラームを広められるように御力添え下さい。

アッラーよ、イスラームとムスリムたちの為に奉仕出来るように力と御加護を御与え下さい。

アッラーよ、病気の者たちを御治し下さい。仕事の無い者たちに清い仕事を御与え下さい。

アッラーよ、日々の生活に活力と喜びを、そして安心と安全を御与え下さい。 アミィーン

ホトバ要約.

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