預言者さま(祝福と平安を)と苦難の布教

2012年6月1日

アッラーを畏れなさい。アッラーを畏れ、アッラーに助けを求め、アッラーに懺悔しなさい。悪い心と、悪い行いが食い止められるようにアッラーの御加護を求めようではないか。アッラーの御導きに従った者は、正しい道を踏み外すことなく、アッラーの御導きに従わなかった者は、正しい道を歩むことはない。

アッラーの他に神は存在せず、アッラーには共同者は存在しないこと証言する。ムハンマド(祝福と平安を)は、アッラーのしもべで御使いであることを証言する。ムハムマドとその一家、教友たち、終末の日まで彼らに従う者たちに祝福と平安がもたらされますように。

信者たちよ、預言者さま(祝福と平安を)に、クルアーン・包まる者章の次ぎの節が啓示された。
「包まる者よ、」「立ち上がって、警告しなさい。」「あなたの主を讃えなさい。」「また、あなたの着衣を清めなさい。」「穢れを避けなさい。」(74章 1–5節)

それで、預言者さま(祝福と平安を)は、アッラーの御命令に従い、アッラーを完全に信頼し、アッラーを頼りとし立ち上がったのである。人々に、アッラーを崇拝するようにと呼びかけた。だが、最初はそれをこっそりと行った。それでも、クライシュ族の何人かは、呼びかけに応じ、アッラーを崇拝することを受け入れた。

アリー師、アブー・バクル師他少なくとも8人が信仰を受け入れたこととなり、彼らは預言者さま(祝福と平安を)から、天国に入る運命にあることを保障されたのである。その後三年間、預言者さま(祝福と平安を)は、彼らに、またその他の信者にこっそりと会い、イスラームとアッラーの御導きについて指導を行ったのである。

その後、クルアーン・アル・ヒジュル章の次ぎの節が啓示された。
「それ故、命じられたことを表だって行いなさい。そして、多神教徒から距離を置きなさい。」(15章 94節)

この啓示があって以来、預言者さま(祝福と平安を)は、サファーの丘に登り、そして、『クライシュ族の人々よ、フィール支族の人々よ、アディ支族の人々よ。』と、叫び呼びかけたのであった。

人々は、彼が何を言い出そうとしているのか興味を持ち、周囲に集まり、来られない者は何を言うのかを後で聞くために人を行かせた。

大勢が集まると、預言者さま(祝福と平安を)は、『私は、アッラーの使徒を仰つかった。特にあなた方の為に、更には全人類の為に遣わされた。』と言った。

預言者さま(祝福と平安を)の叔父であるアブー・ラハブは、それを聞くや怒って叫んだ。『お前に災いあれ。そんなことを言う為に我々を呼び集めたのか。』 叔父アブー・ラハブは、そうしたことを叫び預言者さま(祝福と平安を)をあざけったのであった。

その時、全能のアッラーは、クルアーン・棕櫚章及び詩人たち章の次の節を啓示なされた。
「アブー・ラハブの両手は滅び、自身も滅びてしまえ。」(111章 1節)
「あなたの近親者に、警告しなさい。」(26章 214節)

それで、預言者さま(祝福と平安を)は、近親者を集め、『アッラーに誓って、全ての人々に嘘をつくことがあったとしても、私はあなたがたには嘘をつくことはありません。私は特にあなた方の為の、全人類の為のアッラーの御使いです。アッラーに誓って、あなたたちは死を迎え、その後復活させられ、弁明を求められこととなります。あなたたちは自分の行ったことに従い報いを受け、永遠の天国に入るか、さもなくば、永遠の地獄に入ることとなります。』と述べた。

アブー・ラハブを除いて、人々は憐れみをもって預言者さま(祝福と平安を)に対峙した。だが、アブー・ラハブは叫んだ。『お前たちは、彼の布教を止めさせるべきだ。それとも放置しておくのか、保護するのか。放置しておけば、自分たちが恥をかく原因となり、保護すれば、大量の流血を招く原因となるだろう。』 

アブー・ターリブは、アブー・ラハブの叫びを制止し、『アッラーに誓って、我々が生きている限り、我々はムハムマドを保護しようではないか。』と述べた。虚しくその集まりは散会した。その後、預言者さま(祝福と平安を)は、大衆に対するアッラーへの呼びかけを続け、クライシュ族の人々の、『天与の霊感を与えられたというアブドゥル・ムッタリブの子供を見よ。アブー・カブシャーの息子を見よ。』と言うあざけりに出会うのであった。それにもかかわらず、多神教が誤っていることを述べ、偶像崇拝が誤りであることを伝える為に出掛けたのであった。

クライシュ族の代表は、布教を止めさせるようにアブー・ターリブに要求し、脅しもした。それで、アブー・ターリブは、自分たちの生活を保障する為に、布教を止めるようにと、預言者さま(祝福と平安を)に頼んだのであった。

これを聞いて、預言者さま(祝福と平安を)は、叔父が自分を見捨てるかも知れないと思いつつも、『アッラーに誓って、叔父さん、たとえ彼らが太陽を私の右に、月を左に置いて私にこの任務を捨てさせようとしても、アッラーが勝利を与えて下さるか、志ならずに私が死ぬかのいずれかであって、途中で投げ出すことはありません。』と伝え、悲しんで立ち去ろうとした。

叔父は彼を呼び止め、『お前の好きなようにするがよい。アッラーに誓って、お前を彼らの手に渡しはしない。』と言ったのであった。預言者さま(祝福と平安を)は、布教を続け、一方、多神教徒は、言葉と行動による妨害を加速していった。

ある日、預言者さま(祝福と平安を)は、クライシュ族の集団の真ん中で礼拝をしていると、その中の一人が、『誰か、行って誰それのラクダを屠り、血の付いた胎児を持ってきて、彼がひれ伏した時に肩に投げつけないかね。』と言った。するとその集団の中の一番の悪が出掛けてゆき、ラクダの胎児を持ってきた。預言者さま(祝福と平安を)がひれ伏した、その時、肩にめがけてそれを置いたのだった。その時、預言者さま(祝福と平安を)の未だ幼い娘ファティマがやって来て、そのラクダの胎児を取り除いた。

預言者さま(祝福と平安を)がイスラーム布教の為に受ける苦難が何であるかと言えば、それは健全な心を持った人々に対するお手本である。それ故、信者たちよ、アッラーを畏れなさい。そうした預言者さま(祝福と平安を)の体験に学び、アッラーの教えを布教するに当たって危害を受けることがあるなら忍耐しなさい。正しいことに対する最後の善美な報酬を待ち、アッラーが自分の守り手であることを承知しなさい。アッラーこそは、最高の守り手であり、援助者であられる。

アッラーの御使い(祝福と平安を)はどうかと言えば、クライシュ族の人々の責め苦に遭いながらもマッカにあってアッラーを信じ続けたのである。だが、預言者となって10年後には、保護してくれた叔父アブー・ターリブとその妻ハティジャは亡くなり、責め苦は更にひどいものとなった。

預言者さま(祝福と平安を)は、タイーフの町に住むサキーフ族ならば布教に耳を貸してくれるのではないかと期待し、マッカの東方、丘陵地にあるその町へと出かけたのであった。しかし、そこでもあざけりと責め苦を受ける結果となり、石を投げつけられ脚から出血するに及んだのである。預言者さま(祝福と平安を)はマッカへと逃げ帰り、教友の一人の家に避難したのであった。

当時、定めの時期に巡礼を行う慣行があり、多信教徒、偶像崇拝者たちも巡礼の時期になると集まって来たものである。人々が巡礼の為に集まると、預言者さま(祝福と平安を)は、各部族の間を回り、アッラーを崇拝するようにと説き、アッラーに何ものも並べ置かないようにと説いたのであった。

そんな折預言者さま(祝福と平安を)は、巡礼の一行事である、悪魔への石を投げが行われるアカバにおいて、マディーナから来たアルハズラジュ族の一団に出会いイスラームを説き、そして、クルアーンを詠み聞かせた。彼らアルハズラジュ族の一団はイスラームを受け入れたのであった。この一団がマディーナへ戻るや、人々に預言者さま(祝福と平安を)のことを語り、イスラームを受け入れるようにと人々に勧めた。

その一年後には、預言者さま(祝福と平安を)は、イスラーム指導とクルアーン朗誦指導の為に、教友ムスアブ・ブン・アッズバイル師をマディーナへと派遣したのであった。彼もまた布教に努め、マディーナではイスラームが急速に広まっていった。

その翌年、預言者となって12年目には、マディーナから70人の男の信者と2人の女の信者が巡礼にやって来て、預言者さま(祝福と平安を)に忠節を誓い、預言者さま(祝福と平安を)たちがマディーナへ避難してくるなら、自分たちの子女を守るように、避難者たちを守る事を約束したのであった。

これは、イスラームとムスリムの健全な発展にとっての糸口にも相当する出来事であり、アンサールにとっての誇りの源泉になる事柄となったのである。

アッラーよ、糧を与えられるのはあなたさまだけであることを知り、感謝する者であるように御導き下さい。
アッラーよ、愛する預言者さま(祝福と平安を)をお手本として実行できる者であるように御導き下さい。
アッラーよ、私たちの信仰心を強くして下さい。私たちが正しい道を歩むように御加護下さい。
アッラーよ、何時でもあなたさまを顧みて感謝し、満足を知る者であるように御導き下さい。
アッラーよ、私たちがクルアーンとスンナの教えに従い、忍耐強い者であるように御導き下さい。
アッラーよ、日本中に、世界中にイスラームを広められるように御力添え下さい。
アッラーよ、イスラームとムスリムたちの為に奉仕出来るように力と御加護を御与え下さい。
アッラーよ、病気の者たちを御治し下さい。仕事の無い者たちに清い仕事を御与え下さい。
アッラーよ、仕事に成功を、そして安心と安全を御与え下さい。 アミィーン

ダウンロード:マスジド大塚金曜日礼拝ホトバ要約(2012年6月1日).doc

ホトバ要約.

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