病気見舞いと見舞いのあり方

2011年7月1日

あらゆる称賛と栄光はアッラーのもの。預言者ムハムマドに祝福と平安がもたらされますように。

信者たちよ、アッラーを畏れなさい。アッラーに思いを寄せるようにしなさい。何時でもアッラーに感謝しなさい。アッラーに思いを寄せる事によって心に平穏を見出し、そして、アッラーに感謝することによって幸福を保ちなさい。良い行いに励みなさい。なぜなら、最良のこと、即ち天国に入ることの備えが、良い行いに励むことであるから。

イスラームという宗教の良さとハディースの美点は、それが明快なものであり、良い性格と正しい行いが何であるかが明快に提示されていることである。特に、遠く近くにいるムスリムの友に対してどの様に接し、何を行うかと言うことについても明快に示されている。その事については、次のハディースがある。

「アッラーのみ使いは、『ムスリムが他のムスリムに対して行うべき正しい事柄は六つある。』と言われた。すると、『アッラーのみ使いよ、それは何ですか。』と問う声があった。

その御方は、『あなたが、他のムスリムに会った時は挨拶をすること、食事に招待されたら受けること、助言を求められたらそれに応えること、くしゃみをした者が“ヤルハムカ・アッラー”と祈願したら、“アルハムドリッラー”と唱えること、病気になった友を見舞うこと、友が亡くなった時には葬儀に参列することである。』と申された。」

信者たちよ、病気見舞いについては、兄弟が力を損なっている時に傍に付いていてあげると言うことで、それは輝に満ちた良い行いである。
サウバーンによれば、「預言者さまは次のように語られたと伝えられる。『ムスリムが病気のムスリムの兄弟を見舞うとき、彼は戻って来るまでは天国の果樹園にいるようなものだ。』」
また、アブー・フライラによれば、「アッラーの使徒が次のように語ったとして伝えている 。復活の日にアッラーは次のように言われるでしょう。『アーダムの息子よ、私が病気になったのにそなたはなぜ私を見舞わなかったのか?』と。

そこで、『主よ、どうやって私はあなたを見舞えましょうか?あなたさまはこの万物世界の主であらせられるというのに。』と答えた。

するとアッラーは次のように言われます。『そなたは私のしもべの誰其が病気であったことを知りながら彼を見舞いませんでしたね。その時、もし彼を見舞っていれば彼のもとで私を見付けたということを知りませんでしたか?』」

更に、次のハディースが伝えられている。「預言者さまは、病気を見舞った者には空から、『あなたの行いは立派であり、とても良い行いの為の歩みであるから、きっと天国を手にするでしょう。』と声が掛けられると述べられた。」

病人を見舞う時の良い作法として、預言者さま(祝福と平安を)がなされた様に、見舞った者は病人の頭の側に立ち、額ないし痛む箇所に手をかざし、「心配はいりません。病気はアッラーの御意志によるもので、あなたを浄化させようとしているのです。」と言うがよい。

また、痛みが去って、病気が和らぐ様にする祈願について、ウスマーン・ビン・アブー・アース・サカフィーは伝えている。「預言者さま(祝福と平安を)は、彼はアッラーのみ使いに痛みによる苦しみを訴えた。それは彼がイスラームに帰依して以来ずっと悩んでいたものであったが、アッラーのみ使いは彼に、『君の手を体の痛い部分に置き、先ず“ビスミッラー”と三回唱え、そして更に“私は私が知りかつ用心している禍からの救済を、アッラーとその御力に求めます。

أعوذ بالله و قدرته من شر ما أجد و أحاذر、A’udhu billahi wa qudratihi min sharri ma ajidu wa uhadhiru ”と7回言いなさい。』と言われた。」

更に、病人を見舞う者は病人の為に祈願すべきものであり、次のハディースをイブン・アッバースが伝えている。

「預言者さま(祝福と平安を)は言われた。『アッラーはきっとお治し下さいますから、重篤ではない病人の為に次の言葉を7回唱えなさい。 “私は、玉座に居られる偉大な主アッラーにあなたの病気を治癒下さる様に祈願します。” 』」

また、アーイシャさまは伝えている。「アッラーの御使いが病人の所に行くとその者の為に祈願され、『人々の主よ、不幸を追いやって下さい。病人を癒やして下さい。あなたこそが真実の治療者、あなたからの治療こそが真実であり完全なものです。』と言われました。」

加えて、病気の預言者さま(祝福と平安を)を天使ジブリールが見舞い言われたと伝えられています。

「アッラーの御名において、全ての魂と、妬む者の目からあなたを傷つけるあらゆるものに対し、あなたの為に唱えようではないか。アッラーは御治し下されるであろう。あなたの為に唱えようではないか。」

信者たちよ、病気見舞いの心得について知っておくがよかろう。長居はしないこと、病人に多くを尋ねないこと、しゃべりすぎないこと、病人の心配や痛みを増すようなことを言わないこと、病人の気が合わない人、敵対する人の話をしないこと、病人の家族や子供の最良のこと以外には語らないこと。これらは、病人の為を思っての助言である。

病気や怪我は、悪事の償いであり、病気から回復した後には悪事から遠ざかりなさいとの信者への警告である。誰もが死の病に見舞われる訳ではないが、アッラーからの警告は誰に対してもあるのである。

アッラーはクルアーン・悔悟章において次のように述べておられる。
「彼らは毎年、一度や二度試みられるのに気付かないのか。それで、彼らは悔悟ぜず、また、改心しないのか。」(9章 126節)

信者たちよ、病人を見舞うことは、奨励されるべき行いであり、喩え病人が既に昏睡状態にあっても見舞うべきものである。預言者さま(祝福と平安を)と教友アブー・バクル師は、ジャビール師が既に昏睡状態にあったときに見舞っておられるのである。

こうした見舞いの行いは、病人の家族に希望を与えるものであり、更に、見舞いの者が行う嘆願が受け入れられるかも知れないではないか。

更に、ここで述べなければならない事があるが、それは病気見舞いに際し見舞いの品を持参する負担を自らに果たすかと言うことについてである。

見舞いの品を持参するのは、イスラームではない人々からの習慣によるものであり、病気見舞いの礼儀に従ったものではない。

それは明らかに過剰な行為であり、へつらいの結果であり、盲目的な追従であり、アッラーとアッラーの御使いが命じるイスラーム的な病気見舞いのやり方を踏み外しており、それらの行いを踏襲しようとする意味のない者たちに影響を残すに過ぎない。

アッラーよ、私たちを、あなたさまを何時でも顧みる善い信者の一人となるように御導き下さい。
アッラーよ、私たちが正しい道を歩む事が出来るように御加護下さい。
私たちの信仰心を強くして下さい。
アッラーよ、日本中に、世界中にイスラームを広められるように御力添え下さい。
アッラーよ、イスラームとムスリムたちの為に奉仕出来るように力と御加護を御与え下さい。
アッラーよ、病気の者たちを御治し下さい。
仕事の無い者たちに清い仕事を御与え下さい。
アッラーよ、仕事に成功を、そして安心と安全を御与え下さい。アミィーン。

ダウンロード:マスジド大塚金曜日礼拝ホトバ要約(2011年7月1日).doc

ホトバ要約.

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