知識を得ることと知識を伝えることの大切さ

2011年6月17日

あらゆる称賛と栄光はアッラーのもの。預言者ムハムマドに祝福と平安がもたらされますように。

信者たちよ、アッラーを畏れなさい。知識はアッラーへの畏れを獲得する道である事を知りなさい。その畏れが我々を、アッラーの御悦びを得る方向へと導くのである。

その事について、アッラーはクルアーン・創造者章において次のように述べておられる。
「…アッラーのしもべの中で知識ある者だけが、アッラーを畏れる。誠、アッラーは、偉力並びなく寛容であられる。」(35章 28節)

謂わば、アッラーは、誰かを良くしてあげようと意図なされ、その者が知識を得るように方向付けられると言うのがより適切であろう。

それについて、預言者さま(祝福と平安を)は、次のように述べておられる。
「アッラーは、誰かに良くなって欲しいと望まれる時には、彼に宗教的な理解を授けられるものである。」 

人が導かれるのは知識を通じてであり、導きは大きな報酬の元手となるのであるが、預言者さま(祝福と平安を)は、次のように述べておられる。
「アッラーに誓って、あなたによって一人の人がアッラーの御導きを得られるなら、あなたにとっては何頭もの立派なラクダを得るよりも良いことである。」

楽園へと導いて頂ける道を求めるならば、知識を通してそれを確実にするがよい。その事について、預言者さま(祝福と平安を)は、次のように述べておられる。
「知識を求めて道を捜そうとする者の為に、アッラーは楽園への道を易しいものにして下される。」

預言者さま(祝福と平安を)は、次のように述べておられる。
「妬まれることの無い二つの性質の人がいる。アッラーが良い目的の為に使う財産を授けられた人と、アッラーが人を正しく裁くのと、人に教える為に英知を授けられた人とである。」

現世はあらゆる創造物の中の最高のものによって呪われている。その事について、預言者さま(祝福と平安を)は、次のように述べておられる。
「誠に、現世はその中に存在する全てのものによって呪われている。但し、アッラーを思いアッラーの御悦びを得る為の行いに従う者、イスラーム学識者及び知識を求める者以外は。」 

知識、学識者、知識を求める者、それらが好ましいものであることは間違いないが、我々はそれらの好ましいものを通して報酬を得る為に、ないしは報酬を逃さない為に、以下に掲げる知識に係わる疫病に罹らないように注意しなければならない。

  1. 知識を教えたり求めたりするに当たって清純では無いと言うこと。然るべき収入を得る為、人々の名声を得る為、誰それは学者であるとか指導者であるとか人々が讃えるが為であって、それは大層悪い結果を招くであろう。その事について、預言者さま(祝福と平安を)は、次のように述べておられる。
    「アッラーの御悦びを得ることを意図するのでなく、現世での弱さを増す事となるような知識を学ぶ者は、楽園や終末の日の芳香を放ちはしない。」
    「学識者にことごとく逆らい知識を得て、無知な者にひけらかす者、ないし人々の注目を得ようとする者、そうした者をアッラーは火獄へとくべられるだろう。」
  2. 怠け心、けちないし当局を恐れるばかりに知識を隠し教えようとしないのは、知識に係わる疫病に罹っている様なものであり、その事について、預言者さま(祝福と平安を)は、次のように述べておられる。「知識について尋ねられて隠す者は、審判の日には火の責め苦に会うであろう。」
  3. 如何にして読んだり書いたりするかというのは知識を得る為の手段や道具であるが、それを学ぶ事を怠ること。その事について、預言者さま(祝福と平安を)は、バドルの戦いの捕虜で金を払うことが出来ない者の為に、10人のムスリムに対し読み書きを教えることをもって賠償金を稼がせられた。
  4. 知識を伝えるに当たって或る者は、教える前に存分の知識を持たねばならないと考えるが、それは間違いである。ムスリムは何かを学んだなら、それが喩え少しであっても人に伝えるべきでものであり、その事について、預言者さま(祝福と平安を)は、次のように述べておられる。
    「クルアーンの喩え一節だけでも、学んだものを人に教えなさい。」
  5. 折角得た知識を行いに生かさないのは、悪い病気に罹っている様なものである。なぜなら、行いは、知識から生まれる果実だからである。
  6. 知識を伝える為の英知を持ち合わせないこと。なぜなら、英知は知識を得た結果生ずるものであるから。その事について、アッラーはクルアーン・雌牛章において次のように述べておられる。
    「アッラーは、御心に適う者に英知を授けられる。英知を授けられた者は、本当に多くの良いものを授けられた者である。だが、思慮ある者の他は思い及ばない。」(2章 269節)
    知識を伝える為の英知を持ち合わせない有様とは、考え方が偏っており、がさつで、傲慢で、教えられ人に合わせられないもので、問題を難しくし、課題は多くて難しい。一概に言えば、伝えようとする知識が適切であって、上手に相手に接することが求められる。
  7. 十分に理解している有識者を参考にせず、書物だけに頼ること。これは我々が被る今日の問題点であり、人によっては多岐に亘る持論を基にしている事にそれの原因がある。
  8. 知識を伝えるに当たって明白ではないものは、危なっかしいものと言える。預言者さま(祝福と平安を)は、知識を伝えるに当たっては明白である事を願い、次のように述べておられる。「アッラーよ、人々が私の伝えることを十分に聞き届けてくれますように。それを次ぎに人に伝えるに当たっては聞いた通りに正しく伝えますように。人に何かを伝えようとする多くの者は、聞いた事柄を自分の記憶に留め、最初に聞いたものよりももっと良くそれを理解するものである。」
  9. 人の役に立つことを学んだり尋ねたりするに当たって横柄であったり、学ぶのを避けたりすること。特に、自分よりも若い人やその社会での地位の低い人から学び、尋ねる場合。
  10. 知識を忘れることは、大きな問題の一つである。知識を伝えたり適用したりするに当たって、何時でも手を加えようと仕勝ちになるからである。
  11. 今日見られる新しい問題は、学問的な地位のあるものに知識を委ねることである。或る者は、知識はこうした地位を通さずには得られないと考えている。これは或る面で重要な考えではあるが、それが知識を得る唯一の手段という訳ではない。多くの人々が参加するマスジドでの学習という機会があり、それは学ぶ上で大層有用で成果が期待できる方法である。学位や資格を通じて知識に係わることが、有識者による学習会から人々を遠ざけているのである。

アッラーよ、私たちを、あなたさまを何時でも顧みる善い信者の一人となるように御導き下さい。
アッラーよ、私たちが正しい道を歩む事が出来るように御加護下さい。私たちの信仰心を強くして下さい。
アッラーよ、日本中に、世界中にイスラームを広められるように御力添え下さい。
アッラーよ、イスラームとムスリムたちの為に奉仕出来るように力と御加護を御与え下さい。
アッラーよ、病気の者たちを御治し下さい。仕事の無い者たちに清い仕事を御与え下さい。
アッラーよ、仕事に成功を、そして安心と安全を御与え下さい。
アミィーン。

ダウンロード:マスジド大塚金曜日礼拝ホトバ要約(2011年6月17日).doc

ホトバ要約.

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